人気アーティストが東京Dで始球式 生ライブも披露で場内沸く「幸せをいただきました」

サンボマスターのメンバーとDAIKIさん(前列左)【写真:宮脇広久】
サンボマスターのメンバーとDAIKIさん(前列左)【写真:宮脇広久】

「軟骨無形成症」抱えダンスチーム「ソーシャルワーカーズ」率いるDAIKIさん

■楽天 ー ソフトバンク(1日・東京ドーム)

 楽天が1日に東京ドームで主催したソフトバンク戦の試合前、人気ロックバンド「サンボマスター」と、難病「軟骨無形成症」を抱えながらダンサーとして活躍しているDAIKIさんらが、ライブパフォーマンスを繰り広げた。

 サンボマスターが演奏する代表曲「できっこないを やらなくちゃ」に乗って、DAIKIさんが代表を務めるダンスチーム「SOCIAL WORKEEERZ(ソーシャルワーカーズ)」、楽天の公式チアリーダー「東北ゴールデンエンジェルス」らがダンスパフォーマンスを披露した。

 DAIKIさんは「この曲は、それまでほとんど野球しかやってこなかった僕が19歳で、障がいに伴う合併症で野球を本気でやれなくなってしまった時、ダンスでも音楽でも『できない』と決めつけて自分の可能性を摘むのではなく、好きなことを広げていこうと思わせてくれた曲です」と感慨深げに明かした。

 一方、サンボマスターのボーカル・山口隆さんはライブパフォーマンス後、セレモニアルピッチにも登板した。楽天のユニホームで、背番号は“とうほく”にちなんで「1049」。昨季限りで現役を引退した銀次氏を捕手役にワンバウンド投球した。「マウンドから投げるって、あんなに気持ちがいいものなのですね。選ばれた人が立つ所に、選ばれていない者が立つ幸せをいただきました」と恐縮しつつ笑顔を浮かべていた。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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