NPB復帰見送りに「すごく残念です」 元DeNA倉本の胸中…見据えるオフ「チャンスはある」

くふうハヤテ・倉本寿彦【写真:間淳】
くふうハヤテ・倉本寿彦【写真:間淳】

くふうハヤテでプレーする倉本寿彦が心境を語った

 ウエスタン・リーグのくふうハヤテでプレーする元DeNAの倉本寿彦内野手は、新たな気持ちで8月1日を迎えた。NPB12球団は支配下選手登録できる期限を7月31日に迎え、補強期間を終えた。目標にしていたNPB復帰は今回のタイミングでは見送りとなったが、「まだチャンスはある。前を向いて頑張ることに変わりはない」と気持ちを切り替えて、オフの補強期間を見据えた。

「一区切りがついてしまったことは残念です。でも、昨日で終わったからどうこうではなく、これからも自分らしく全力プレーでやっていきたいと思います」

 横浜高、創価大を経て2013年に日本新薬に入社。2014年ドラフト3位でDeNAに指名されプロ入りした。2016年にはチーム最多の157安打を放ち、2017年はフルイニング出場するなど正遊撃手として活躍した。しかし、徐々に出場機会は減り、若手の台頭もあって2022年オフに戦力外通告を受けた。それでもNPB復帰を目指して2023年は古巣の日本新薬でプレーし、今季からくふうハヤテに加わった。

 2軍への新規参入球団では二塁、三塁、遊撃に就き、4番打者としても出場する。ここまで40試合に出場し、打率.299。100打席以上立っているなかではチームでもっとも数字がよく、バットコントロールは健在だ。

「そこ(NPB)を目指して頑張っていたので、すごく残念ではあります。でも厳しい世界だと知っているので。チャンスが少ないのもわかっている。それがわかってここでプレーしていますから。こればかりは相手(の補強事情)もあることなので」

 オファーが届くことなく8月1日を迎えてしまったが、倉本に悲壮感はない。「期限は通過してしまったけど、オフにまだチャンスはある。解禁になったらそのチャンスにしっかり絡めるように、まだまだ前を向いて頑張っていくことに変わりはないです」。

 巧打が武器の33歳。下を向いている暇はない。再び訪れるチャンスの時間に向け、結果を残し続けるだけだ。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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