トラウトの「時代は終わった」 “犠牲”になった全盛期…今季絶望で米に広がる悲痛

エンゼルスのマイク・トラウト【写真:ロイター】
エンゼルスのマイク・トラウト【写真:ロイター】

今季29試合出場して打率.220、10本塁打、14打点、6盗塁

 球界内外から悲鳴が起きた。エンゼルスのマイク・トラウト外野手は1日(日本時間2日)、左膝の半月板損傷のため今季中の復帰が絶望的になったことが分かった。MVP3度を誇るレジェンドも、今季はわずか29試合の出場。米メディアなどからは「またも、彼の才能が丸々1年奪われてしまった…点」などと嘆きの声があがっている。

 トラウトは4月29日(同30日)の本拠地・フィリーズ戦で痛め、5月3日(同4日)に左膝半月板の修復手術を受けた。その後、リハビリで出場したマイナーの試合中に再び左膝を痛めて途中交代。状態が懸念されていたが、この日に今季の全休が決定。トラウトは自身のX(旧ツイッター)を更新し、「非常にショックで悲しい気持ちだ。今シーズン中に復帰するという希望は消えた」と心境を語った。

 トラウトの全休を受け、米ポッドキャスト番組「The Skipper’s View」の司会を務めるアナリストのサム・フォスバーグ氏は1日(同2日)、「マイク・トラウトのシーズン終了が正式に決まった。またも、彼の才能が丸々1年奪われてしまった……。彼はあと6日で33歳になる。彼をプレーオフでもう見られないかもしれないかと心配している。野球界にとって非常に残念なことだ」と投稿。

 他にも米メディア「ジョムボーイ・メディア」に務めるマックス・マニス氏も「幾度の怪我を経験し、何度もプレーオフ出場を逃し、そしてチームは上手くいっていない。マイク・トラウトは、近年のスポーツ史で最も『もしも』という言葉が当てはまる選手になってしまった。このような道を辿ってしまい、全野球ファンに悲しさと怒りの感情があるべきだ」と嘆いていた。

 メディアだけでなくファンにも悲しみが広がり、「彼の時代は終わってしまったような気がする」「最高のトラウトをもう見られないかもしれない」「彼に起こったことは悲劇的だ」「それでもトラウトは殿堂入りするだろう」「この男がポストシーズンでプレーする姿を見たいから、ドジャースに移籍させてやれ」などとの声が寄せられた。

 通算1518試合に出場し、1648安打、378本塁打、954打点、打率.299、OPS.991をマーク。3度のMVPに輝き、新人王、オールスター選出11回、シルバースラッガー賞9回など圧倒的な実績を誇る。それでもプレーオフ出場は1回だけ。果たして今後、トラウトは表舞台で再び輝きを見せるだろか。

(Full-Count編集部)

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