“大谷翔平=史上最高”に米識者が待った 100年前にDH制なら…ルースは「20勝&50HR」
クルクジャン氏「史上最高とみなされるほど長期にわたってやっていない」
ドジャースの大谷翔平投手は二刀流でメジャーを席巻し「GOAT(史上最高)」と称される。しかし、これに“待った”をかけた人物がいる。米スポーツベッティングサイト「ドラフトキングス」のジャレッド・カラビス記者がホストを務めるポッドキャスト番組「Baseball is Dead」に出演した米スポーツ局「ESPN」のティム・クルクジャン氏が持論を展開した。
クルクジャン氏は「現時点では、GOAT(史上最高)と呼ぶには少し時期尚早だと思う。私なら彼を『これまで見た中で最も並外れた選手』と呼ぶ」と語り出し、「中身のない定義かもしれない。100マイルの球を投げ、100マイルの球を打ち、打球速度が100マイルを優に越す選手は今まで見たことがない。それができた選手はいまだかつていなかったと思う。だが、史上最高の選手とみなされるほど長期にわたってそれをやっていない」と言い方にこだわる理由を説明した。
「先日ベーブ・ルース博物館と話したばかりだが、この男(ルース)がア・リーグ史上最高の左腕だったことは疑いの余地がないが、彼はもう投げたくないと言い、数字の上では史上最高の打者になった。それが現代に通じるかとなると、それはまったく違う話になる。私はこの件についてはかなりの少数派だと思うが、もし1920年のア・リーグにDH制があったらベーブ・ルースが20勝して50本塁打を放っただろう。本当にそう思うんだ。彼なら中4日で毎回投げただろうし、山ほど白星を重ねただろう。その上ペドロ・マルティネスと同じくらいの完封試合をマークしただろう。ペドロは短期間ではあるが、私が見た中では史上最高の投手だった」
大谷が特別な選手であることに異論はない。だからこそクルクジャン氏は「私はショウヘイ・オオタニがしていることに敬服する。目を瞑ると信じられないと思うんだ。あと少し時間が必要なだけだ。20年後には、ああ、彼が史上最高の選手だと我々は言っているかもしれないが、今は少しだけ早いと思う」と強調。この先さらなる活躍をすることに期待しているようだった。
(Full-Count編集部)