甲子園初の2部制導入も…足つり中断→おんぶでベンチへ 午後4時でも気温35度
第1試合と第2試合の間にインターバル、観客は入れ替え
2部制にしても、まだ暑すぎるのか――。第106回全国高校野球選手権大会が7日、甲子園球場で開幕。今年から暑さ対策で「2部制」が初めて導入されたが、それでも第1日からさっそく、第2試合の英明(香川)-健大高崎(群馬)戦で、足をつらせてベンチ裏へ退避する選手が現れた。
今大会は第3日まで、気温が上がる時間帯を避け、「午前の部」と「午後の部」に分けて行われる。第1日は午前10時開始の第1試合(有田工-滋賀学園)が午後0時26分に終了すると、3時間34分ものインターバルを置いて、第2試合は午後4時に開始された。第1試合と第2試合の間には、観客の入れ替えも行われた。
試合中にも昨夏から、5回終了時に10分間のクーリングタイムが設けられている。ただし、午後4時以降に開始された試合では原則として実施しないことになっている。
この日の第2試合も午後4時開始とあって、クーリングタイムは実施されなかったが、まさかの事態が待っていた。英明は6回表の守りで、詰まった当たりの小飛球に対し、プロも注目する強打の中堅手・百々(どど)愛輝外野手(3年)がダイビングキャッチを試みた後、左足をつってしばらく立ち上がれず、チームメートにおぶられてベンチ裏に退いたのだ。試合にしばらく中断され、百々は治療後に復帰した。この日の甲子園は、第2試合が開始された午後4時の時点でも35度前後の高温だった。