エ軍放出は「奇妙な感じ」 大谷翔平にもエール、“日本好き守護神”が明かす野望
元エンゼルスのエステベスが語るフィリーズ移籍
試合を締めた後に恒例の“かめはめ波”ポーズ。今季途中にフィリーズに加入したカルロス・エステベス投手はアニメ好きの親日派としても有名だ。エンゼルス時代は大谷翔平投手とアニメ談義に花を咲かせた。同じナ・リーグの強豪に移籍。プレーオフでの対戦を心待ちにしている。
5日(日本時間6日)から始まったフィリーズ3連戦。大きな図体を揺らして歩く姿は一目でエステベスとわかる。記者はエンゼルス時代の5月に話して以来の再会。グータッチで出迎えてくれた。
トレード期限直前にフィリーズへ移籍。「奇妙な感じはしたけど、同時にクールなことだと思ったよ。勝っているチームに必要とされることは、アメージングな気分だからね」と粋に感じている。6日(同7日)の同カードでは9回に登板。最終回を締め、エンゼルス時代から恒例だったかめはめ波ポーズを披露。多くの日本メディアが注目していた。
昨季まで大谷とプレーしていたこともあり、ドジャース3連戦では数多くの日本メディアから取材を受けていた。嫌な顔を一切せず、中でもアニメの話になると声がうわずり少し早口に。「ワンピースの直近の数話はクレイジーだったよね!」とテンションが上がる。
大谷とはロッキーズ時代の2019年に一度だけ対戦。当時は四球だった。今回のカードでの対戦はお預け。フィリーズもドジャースも現在地区首位を走る。プレーオフで対戦する可能性があるが「自信満々だよ! (対戦するときは)100%でないとね! 持っているもの全てを出し尽くすよ!」と抑え方を考えている。
取材が終わると「また会おうね!」と言った後、「プレーオフで!」と付け加え、ベンチへ下がっていった。エンゼルス時代と変わらぬアニメ好き守護神は大谷を抑え、ワールドシリーズへ進出することを夢に見ている。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)