甲子園でまさかの応援歌にX騒然「すごく面白い」 “夢コラボ”はなぜ起きた?
西日本短大付の応援団が「にしたんクリニック」CMソングを演奏し話題に
第106回全国高校野球選手権大会で流れた、まさかの応援歌が大きな話題を呼んだ。3年ぶり7度目の出場を果たした西日本短大付(福岡)のブラスバンドが9日の金足農(秋田)との1回戦で演奏したのは、にしたんクリニックのCMで使われる楽曲。同校は「西短(にしたん)」の通称で知られ、Xでも「今大会1笑った選曲」「マジで西短がにしたんやってる」などと話題になった。コラボまでの経緯を企業担当者にきいた。
西日本短大付はが1点リードの5回、4点の追加点が入ると、5回の攻撃時に「にしにしたたーん」というCMでお馴染みの音楽が。これは、俳優の郷ひろみさんやお笑いトリオの「3時のヒロイン」が出演したことで話題になったにしたんクリニックのCM「タンバリンダンス篇」で使われている1曲だった。
にしたんクリニックを運営する「エクスコムグローバル」社によると、事の発端は、ホームページへ届いた、同校からの楽曲を応援に使用したいという問い合わせだった。担当者は、「凄く面白いと思い、芸能事務所との確認を行い、使用許可の連絡と譜面の提供を致しました」とすぐさま承諾したことを明かした。
実際に応援で使用されている様子に中継で流れると、社内は大盛り上がり。「その後も、SNSで演奏動画が拡散され、多くのメディアで取り上げて頂き、反響の大きさに驚いています」と喜びを語った。
また、CMの企画を担当したクリエイティブカンパニー「KAZA2NA」の中尾孝年さんも「自分が企画制作したCMソングが甲子園で流れるなんて最高です!! 是非このまま、たんたん拍子で勝ち上がってください! 頑張れ西短!!」とエールを贈った。
1992年大会で優勝を飾っている同校は、日本ハム・新庄剛志監督がOBであることでも知られ、同期の西村慎太郎監督が率いている。金足農との1回戦に6-4で14年ぶりの勝利を飾り、14日には菰野(三重)との2回戦に臨む。同社も「このままの勢いで勝ち進み『にしたん旋風』を巻き起こしてくれることを期待して、応援しています!」と期待を込めた。
(森大樹 / Daiki Mori)