躍進大社の“神業”に衝撃事実「え、まじなん」 早実撃破を呼んだ驚愕の“1”

早実戦で勝利を収めた大社ナイン【写真:小林靖】
早実戦で勝利を収めた大社ナイン【写真:小林靖】

石飛監督「『ここでバントを決められる自信がある者、手を挙げろ』」

 大仕事をやってのけた“神業”が、1日経っても反響を呼んでいる。第106回全国高校野球選手権大会は17日に大会第11日が行われ、第4試合で大社(島根)が延長11回の末に3-2で早実(西東京)に勝利。準々決勝進出を決めた。延長11回に安松大希捕手(2年)が決めたバントには、ファンからは「神バント」「天才すぎる」「あれが絶妙だったわ」と絶賛の声が寄せられ、試合後に発覚した“事実”に「え、まじなん」とどよめきが起こった。

 歴史に残る名勝負だった。大社は初回に1点を先制したが6回に同点とされ、7回には外野手の後逸で勝ち越しを許した。しかし9回、先頭打者が失策で出塁すると、流れが変わり、スクイズで同点に成功した。ところが、1死二、三塁の場面で、早実の和泉実監督は内野5人シフトの大勝負に出ると、見事に成功して「7-3-2」のダブルプレーでピンチを凌いだ。

 その後は両軍とも先頭打者が送りバントが成功せずホームが遠かったが、今夏初打席の安松が流れを変える。2球目を完璧に三塁線へ転がして内野安打で出塁。無死満塁として、最後は149球を投げたエースの馬庭優太投手(3年)が中前へサヨナラ打を放って勝負が決した。

 試合後のインタビューで、安松の起用について訊かれた大社の石飛文太監督は「『ここでバントを決められる自信がある者、手を挙げろ』と。そうしたら安松が手を挙げて、『サード側に決めてきます』と言ってくれたので、私は信じるだけでした」と舞台裏を明かした。さらに、安松はチームでただ一人、地方大会の出場もなく、今夏初の打席だった。

 監督コメントや、安松が初出場で見事なバントを決めたことを知ったファンは衝撃。「え、まじなん……やばすぎ!」「大社の選手はどういうメンタルしてんだよ」「安松くんすごすぎ」「初打席であれ決めるって、ほんますごすぎるわ」「メンタル強い子好きだ!」「有言実行すぎすぎ!」「痺れた……」と称賛の声が送られている。

(Full-Count編集部)

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