親友が“戦力外”…フリーマンは「分かっていた」 大谷の歓喜の裏で…未だ残るツーショット
ヘイワードがDFAに…フリーマンとは2007年ブレーブスの同期入団
2人を挟むクラブハウスのロッカーの壁には肩を寄せ合った2ショット写真がまだ残っていた。22日(日本時間23日)にドジャースはジェイソン・ヘイワード外野手をメジャー40人枠から外すDFAとした。デーブ・ロバーツ監督が思いやったのはヘイワードと同期入団のフレディ・フリーマン内野手のことだった。
苦渋の決断だったが、枠の問題を考えれば、必然とも言えた。12日(日本時間13日)に復帰したムーキー・ベッツ内野手が右翼に配置転換された。復帰したクリス・テイラー外野手は内野も守れるユーティリティでトレードで加入したケビン・キアマイアー外野手もゴールドグラブ賞4度の守備は健在。ヘイワードが枠から漏れるのは想像がついた。
フリーマンとヘイワードは共に1989年生まれで2007年のMLBドラフトでヘイワードがブレーブスから1巡目、フリーマンが2巡目だった。メジャーデビューも同じ2010年。ヘイワードが2015年にカージナルスに移籍したが、2022年12月にドジャースとマイナー契約を結んで再びチームメートとなった。
チーム内でもリーダーシップを発揮していた35歳のベテラン。指揮官は23日(同24日)、ヘイワードのDFAについて「多くの人たちにとって感情的になる出来事だ」と心境を語った。中でもフリーマンの質問が飛ぶと「(DFAの)可能性があることは間違いなくわかっていたと思う。そして現実になった時、傷ついただろう。彼の親友だから」と慮った。
この日、チームは大谷翔平投手の劇的サヨナラ満塁本塁打でレイズに勝利。史上最速で40本塁打&40盗塁を達成し、祝福ムードだった。歓喜の輪が終わった後のクラブハウスに、2ショット写真は飾られたままだった。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)