大谷翔平よりも…「リンドーアが今年最高の選手」 米で勃発した“MVP論争”

メッツのフランシスコ・リンドーア【写真:ロイター】
メッツのフランシスコ・リンドーア【写真:ロイター】

ファングラフス版「WAR」でリンドーアが大谷に勝る1位

 シーズンが佳境を迎え、MVPレースが徐々に注目を集めている。ドジャース・大谷翔平投手は、MLB公式による模擬投票で3か月連続1位に選出されている一方、ここにきて“ライバル”が浮上。米ファンからは「リンドーアが今年最高の選手だ」として、メッツの1番打者を推す声があがっている。

 30歳のリンドーアは今季131試合に出場し、打率.269、27本塁打、78打点、OPS.826、25盗塁をマークしている。一方で大谷は25日(日本時間26日)に行われた本拠地・レイズ戦で3打数無安打に終わったものの、打率.292、41本塁打、94打点、OPS.993、40盗塁を記録。23日(同24日)には史上最速&史上6人目の「40本塁打&40盗塁」を達成した。

 表面上の成績は大谷にかなり分があるものの、MVP投票で重要視される勝利貢献度「WAR」では両者の差は“肉薄”している。米データ会社「ファングラフス」が算出したWARでは、24日(同25日)時点で大谷がリーグ2位の6.3に対し、リンドーアは1位の6.5と“逆転”。DHで守備での貢献度がない大谷に対し、リンドーアは守備の要・遊撃で好守を連発しており、総合成績でカバーしている格好だ。

 すると、米ファンの中ではMVP論争が勃発。「DHはMVPを取ったことがない。リンドーアがMVP」「メッツ以外の選手で一番好きな選手はオオタニだけど……リンドーアが1000%の確率でMVP」「オオタニはナ・リーグ最高の打者で、僅差ではない。そしてリンドーアが今年最高の選手だ。オオタニが投手として出場していない今、MVPであるべきだ。彼は守備の大事なポジションでゴールドグラブ級の成績を残している」「リンドーアがオオタニに勝つことはないだろう」「このMVPレースは最後までもつれるぞ」といった声があがっている。

 果たして、大谷は史上2人目の両リーグMVP、そしてDH初のMVPに輝くのか。それとも10年3億4100万ドル(約492億円)の巨額契約に応え、リンドーアが初受賞するのか。はたまた他の選手か。最後までMVPレースの行方から目が離せない。

(Full-Count編集部)

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