西武ドラ1は「怖がっているのか…」 見えぬ“闘志”に指揮官苦言、清宮弾は「致命的」
西武先発の松本は3回4四球3失点「慎重になり過ぎてしまった」
■日本ハム 5ー2 西武(30日・ベルーナドーム)
西武は30日にベルーナドームで行われた日本ハム戦に2-5で敗れた。この試合に先発した松本航投手は3回1安打4四球で8敗目を喫した。渡辺久信監督代行は試合後、27歳右腕に対し「怖がっているのか……」などと苦言を呈した。
「やっぱりフォアボールがね。慎重になりすぎているのか、それとも怖がっているのか。なんか簡単にフォアボールを出してしまう。粘られているわけでもないし。そこで余分なランナーを出して一発というのは致命的というか……」
2018年ドラフト1位入団の松本は初回は無失点ながらも先頭打者を含め2つの四球と不安定な立ち上がり。2回は3者凡退に抑えたが、3回は先頭の9番打者、田宮裕涼捕手に対して再び四球。1死後に郡司裕也捕手に対しても四球を与えて一、二塁とされると清宮幸太郎内野手に先制の3ランを浴びた。後続は断ったものの、4回からは水上由伸投手へマウンドを譲った。
「よかったら、5イニングくらいは考えていましたけど、あの流れというのは。野手も守っていますし、流れを変えるために代えました」
渡辺監督代行にとっても“想定外”の内容で、3回に交代させた理由を説明した。松本は降板後に「短いイニングでマウンドを降りてしまい、チームや中継ぎの方に申し訳ない気持ちです。先頭打者への四球だったりと自分のリズムで投げることができませんでした。慎重になり過ぎてしまった部分は反省点です。もう少し大胆に攻めてもよかったと思います」とコメントした。
この日は打線も噛み合わず、先頭打者が5度出塁したが3度の併殺打。相手を上回る9安打を放ちながらも2得点で終わった。敗戦でチームは今季117試合で36勝79敗2分けとなり、4位以下が確定。クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。松井稼頭央監督に代わり交流戦から指揮をとった渡辺監督代行は「私の力不足」と“謝罪”した。
「応援してくれるファンには申し訳ないとは思っています。これからしっかりモチベーションを見つけながら、最後まで戦っていきたいと思います」。今季残り26試合。それでも前を向いて、戦う姿勢を見せていくことを約束した。
(湯浅大 / Dai Yuasa)