たった1日で元燕助っ人が“事実上の戦力外” 9年ぶり大舞台なのに…早すぎる逆戻り

ヤクルト時代のデービッド・ブキャナン【写真:荒川祐史】
ヤクルト時代のデービッド・ブキャナン【写真:荒川祐史】

ブキャナンは3Aで22試合登板…9勝3敗、防御率4.82

 せっかくの復帰登板が、1日で“出戻り”となった。レッズのデービッド・ブキャナン投手は1日(同2日)、メジャー契約した翌日に出場前提の40人枠を外れる“事実上の戦力外”(DFA)となった。9年ぶりのメジャー復帰となった翌日の非情な通告。35歳右腕の今後はどうなるだろうか。

 2014年にメジャーデビューを果たしたブキャナンは、日本でプレーする前に最後にメジャーで登板したのは2015年にまで遡る。2017〜19年にはヤクルトでプレーし、2018年には開幕投手も務めた。2019年は故障もあって18先発にとどまり自由契約になると、2020年からはKBO(韓国プロ野球)のサムスンに移籍し、飛躍を遂げる。昨季は30試合に先発して12勝8敗、防御率2.54の好成績を残した。韓国メディアによると、最低45億ウォン(約4億8900万円)のオファーがあった中で再契約交渉は暗礁に乗り上げ、今年2月に古巣フィリーズとマイナー契約を結んだ。

 招待選手として参加していたスプリングトレーニングでは5試合に登板して0勝0敗、防御率5.25。開幕メジャーを逃して3Aスタートとなり、負傷者リスト入りも経験するなど、3Aでも22試合登板で9勝3敗、防御率4.82にとどまった。その後8月27日(同28日)にレッズへの金銭トレードが発表され、31日(同9月1日)にメジャー契約。本拠地・ブルワーズ戦で9年ぶりのメジャー登板を果たした。

 試合には敗れたものの、4回から登板して3回1/3を2安打1失点、1奪三振にまとめる投球を披露した。試合後、右腕は地元メディア「シンシナティ.com」などの取材に応じ「俺は野球が大好きだ。俺にはまだやれるだけの力が残っている。だから今後もプレーを続けるつもりだ。できる限り(チャンスを)活かしていくつもりだ」と語っていた。しかし、翌日にはDFA。今後の去就はまだ分かっていないが、35歳右腕は再びメジャーの舞台に上がる時が来るだろうか。

(Full-Count編集部)

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