大谷翔平が示す「380」の凄み “球団新”は確実…打撃と走力で織りなす偉業
大谷は「塁打+盗塁」の合計値で380をマーク…LA移転後ですでに5位
また一つ、歴史にその名を刻みそうだ。ドジャース・大谷翔平投手は4日(日本時間5日)の試合を終えてチーム140試合を消化し、打率.290、44本塁打、99打点、OPS.988。史上6人目の「40本塁打-40盗塁」を達成したかと思えば、さらに数字を伸ばして“44-44”も達成。パワーとスピードの両部門で圧倒的な数字を残し、まだ22試合を残しながらも球団記録に迫っている。
大谷はここまでリーグ1位の334塁打をマークし、盗塁数は同2位の46に達している。カナダのデータ会社「StatsCentre」によると、「塁打+盗塁」の合計値で、ドジャースのロサンゼルス移転後最多は2011年のマット・ケンプで393(353+40)。380の大谷はすでに5位にランクインしているという。
1958年の移転後という注釈を外すと、1930年のベーブ・ハーマンの434(416+18)が歴代最高。同年のハーマンは打率(.393)・OPS(1.133)・塁打(416)・長打(94)の球団記録を樹立しており、常に大谷の前に立ちはだかっている。現在のペースだと、434の更新はやや厳しい状況だが、残り22試合でどこまで数字を積み上げるだろうか。
塁打数の球団歴代トップ20を見ると、30盗塁以上を記録しているのは今年の大谷とケンプの2人だけ。パワーとスピードの両立という“相反する”カテゴリーで新境地に達したからこそ、改めて珍しい記録に脚光が当てられている。
(Full-Count編集部)