大谷翔平が挑む“140年の名門史” レジェンドたちも跳ね返された壁…期待される大偉業

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

大谷はチーム140試合を終えて44本塁打…年間50発ペース

 ドジャース・大谷翔平投手は4日(日本時間5日)の試合を終えて、リーグ1位の44本塁打をマークしている。2位のマルセル・オズナ外野手(ブレーブス)に7本差をつけて独走態勢。史上4人目の両リーグ本塁打王の偉業だけではなく、140年の名門史でも初の快挙も実現できるかもしれない。

 FA移籍1年目は自己ワーストとなる開幕40打席ノーアーチと出遅れたが、3・4月は7本塁打、得意の6月でも12発の固め打ち。打率.235と“不振”だった8月もメジャー最多の12本塁打を叩き込み、一気に本塁打王争いを抜け出した。

 8月31日(同9月1日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦で今季44号を先頭打者弾で飾って以降は、24打席連続ノーアーチと少し足踏みが続いている。それでも、2021年に記録した自己最多の46本塁打まであと2とし、年間では50本塁打ペース。“大台”をクリアすれば、ドジャース140年の歴史でも初の偉業となる。

 ドジャースは偉大な打者をあまた輩出してきたが、意外なことにシーズン50本塁打以上の選手はゼロ。2001年のショーン・グリーンが記録した49本が球団記録となっている。8月に米ラジオ局「Sirius XM」の取材を受けたデーブ・ロバーツ監督は、以前グリーンと会話をした際に「彼(大谷)がドジャースのホームラン球団記録を破らないように、2週間ほど休ませてと私に頼んできたんだ」と“依頼”されたことを明かした。もっとも、大谷は5月28日(同29日)以降は休みなく出場を続け、チームを牽引している。

 シーズンも残り22試合。ドジャースはメジャー最高勝率を記録している一方で、地区2位のパドレスとは5ゲーム差と余裕があるわけでもない。渡米後初めて勝ち越しシーズンとなり、“ヒリヒリする9月”を過ごしている大谷が、その打棒で新たな記録を生み出し、チームを歓喜に導くか。改めて1打席1打席に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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