何度も「もう辞めよう」…美人メンバーの挫折 知った“応援の力”、京セラDで見た夢の光景

「BsGravity」のAYAKAさん【写真:北野正樹】
「BsGravity」のAYAKAさん【写真:北野正樹】

「BsGravity」連載…第6回は「AYAKA」

 オリックスの球団公式ダンス&ヴォーカルユニットは結成11年目を迎える。今季は新たな“挑戦”をスタートさせ、「BsGravity(ビーズグラビティ)」として躍動。メンバーは「BsGirls」9人と「BsGuys」5人の男女混成14人でスタジアムをさらに沸かせている。第6回は在籍2年目でヴォーカルを務める「AYAKA」に話を聞いた。

 夢の舞台で、躍動を続けている。「将来の夢が『人前に立って、自分を見てくれた方を笑顔にすること』だったり『誰かを助けたい』ということでした。だから、消防士や警察官の夢もありました」。少林寺拳法を8年、ソフトボールを8年、ダンスも6年……。好奇心旺盛な幼少期から、習い事の経験も豊富だった。

 決断の際、ダンスを選んだのは「バックダンサーでもいい。人前に出て、誰かの目に止まりたい」という決心だった。「何回も『もう辞めよう』と挫折をしたんですけど……。親の応援も心強かったので、できるとこまではやりたいなと思うようになりました」。そこで出会ったのが「BsGirls」だった。

 ソフトボールの経験があるだけに「グラウンドに立つというのは人一倍、思いがあったと感じています。球場で踊ることができる。(プロのプレーを)間近で見られるということにも惹かれて、すぐ応募にしました」と笑顔で明かす。

「自分は元々(ソフトボールの)プレーヤーだったので、野球ファンとして京セラドームに入ったことがありませんでした。初めてグラウンドに出させてもらった時は『こういう景色なんだ!』と。その瞬間に『うわぁぁぁ』となったのを覚えています」

「BsGuysが加入してくれたことで(声の)高低の温度差がきっちり出るようになりました」

 ヴォーカルとしてマイクを持ち、スタジアムの熱を増していく。「めちゃくちゃ楽しいです。ファンの方が自分のタオルを持ってくださったり、目の前で手を振ってくださる。すごくうれしいですし、『生きているな』と実感します」。充実感に満ち溢れている。

 今季から男女混成の「BsGravity」としてユニットは生まれ変わった。「歴代BsGirlsの曲は女性の高い声が結構多いです。HINATAと2人が女性ヴォーカルで、私は高い声が出る方。HINATAも低いパートを頑張ってくれていますけど、もちろん限界もあった。そこでBsGuysが加入してくれたことで、もっと低い声が加わって、高低の温度差がきっちり出るようになりました。すごくありがたい存在です」。在籍2年目で気づいた変化を語った。

 天真爛漫な表情から時折見せる真剣な眼差し。「表情を変えるのが得意な方なので、場面によってタイプを変えられますよ」。クール&キュートで突き進む。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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