大谷翔平がいたから「持ちこたえられた」 ド軍指揮官は感謝…“史上初”MVPにも期待

試合前に取材に応じたドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:川村虎大】
試合前に取材に応じたドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:川村虎大】

大谷翔平の“50-50”に指揮官「可能性ある」

【MLB】ドジャース ー カブス(日本時間12日・ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、本拠地でのカブス戦に「1番・指名打者」で出場する。自己最多を更新する47号と韓国出身のチュ・シンス(秋信守)が持つアジア勢最多タイとなるメジャー通算218号に期待がかかる。試合前、デーブ・ロバーツ監督は大谷が史上初のDHでのMVP獲得を問われ「いい議題だ。サイ・ヤング賞があるのに投手がMVPを受賞するべきかという議題に似ている」と話した。

 これまでのメジャーではDHで起用される選手がMVPを受賞したことはない。指揮官は「議論に値すべきことだと思う。私は投票権がないけれど」と笑った。さらに、大谷は「50-50という誰もが(その成績に)近づいたこともないことを達成する可能性がある」と力を込めた。

 ナ・リーグ西地区の首位を走るチームも「先頭打者のショウヘイが活躍したことで、私たちは(失速せずに)持ちこたえることができた。それは私にとって本当に価値があること。彼が600打席立ってくれることは、私たちにとってとても大きいことだ」と賛辞を送った。

 さらに指揮官は「今年は投手としてプレーしないから、彼は走塁により力を入れることができた。それは、私たちの勝利につながっている。打点も得点もたくさんあげている。彼が今年できることを想定したとき、驚きはないよ」と“想定通り”の活躍を披露していると説明した。

 また、デビッド・オルティス氏がこれまでに「彼らは常に、私がDHだからMVPを与えないという問題があった」などと発言していたことについては「私はデビッドと一緒にプレーしたけれど、彼が大活躍した年に誰がMVPを獲得したか覚えていない。(1998年に)アレックス・ロドリゲスは40-40を達成したけど(MVPを獲得ならず)。現時点でそれが正しいことかはわからない」と話すにとどめた。

 大谷は今季ここまで142試合に出場。打率.290、46本塁打、101打点、47盗塁、OPS.986の成績を残している。

(Full-Count編集部)

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