大谷翔平の荒稼ぎでMVP論争“終結宣言” 米記者指摘、最大のライバルは7試合欠場で明暗

53号ソロを放ったドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
53号ソロを放ったドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

大谷は今月9発&12盗塁、リンドーアは7試合連続欠場

【MLB】ドジャース 6ー5 ロッキーズ(日本時間23日・ロサンゼルス)

 ドジャース・大谷翔平投手は22日(日本時間23日)の本拠地・ロッキーズ戦で2盗塁を決め、1点ビハインドの9回に53号ソロ。更新し続ける記録を「53本塁打&55盗塁(53-55)」に伸ばした。リーグをまたいでの2年連続3度目MVP受賞へ大きく前進しており、米大物記者は「満場一致でMVPに輝くだろう」と占っている。

 米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は、大谷とフランシスコ・リンドーア内野手(メッツ)の間で起きていた“MVP論争”について言及。「えーと、ナ・リーグMVP論争は確かにあっという間に終わった。ショウヘイ・オオタニがおそらく3度目の満場一致のMVPを受賞するだろう」と主張した。

 大谷は9月に入って勢いを加速させている。月間成績は打率.354(82打数29安打)、9本塁打、25打点、12盗塁。19日(同20日)の敵地・マーリンズ戦では6打数6安打3本塁打、10打点の離れ業をやってのけた。シーズン53発、123打点で2冠王はほぼ確定的だ。

 対照的に、リンドーアは13日(同14日)、敵地・フィリーズ戦で腰痛のため途中交代。15日(同16日)の同戦に先発出場も1打席で交代してからは、22日(同23日)の本拠地・フィリーズ戦まで7試合連続で欠場となった。この日の試合前、カルロス・メンドーサ監督はリンドーアの出場について「可能性はある」としていたが、結局出番はなかった。

 打撃や走塁、守備、投球を総合的に評価して貢献度を表すセイバーメトリクスの指標「WAR」で、米野球データサイト「ベースボール・リファレンス」によるランキングは21日(同22日)時点で大谷が1位で8.1、リンドーアは6.6で3位となっている。米データサイト「ファングラフス」でも大谷が8.0で1位、リンドーアは7.4で2位だ。

 この10日間ほどでくっきり分かれた明暗。フランク・ロビンソン(1961年レッズ、1966年オリオールズ)に続く史上2人目の両リーグMVPへ、期待は大きく膨らんでいる。

(Full-Count編集部)

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