大谷翔平に期待される“6つの偉業” 日本人初トリプルスリー、イチロー以来の快挙も

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

日本人初のトリプルスリー、日本人最多盗塁など最終週も記録ラッシュか

 ドジャースの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)から本拠地でパドレスとの直接対決3連戦に臨む。19日(同20日)の敵地・マーリンズ戦で前人未到の「50本塁打&50盗塁(50-50)」に到達。「55本塁打&55盗塁(55-55)」など、どこまで成績を伸ばすか注目されるが、レギュラーシーズン残り6試合で期待される偉業がまだまだある。

 大谷は打率.301、53本塁打、123打点、55盗塁でレギュラーシーズン最終週に入る。まず期待されるのが日本人初の「トリプルスリー達成」か。22日(同23日)の本拠地・ロッキーズ戦で4安打の固め打ち。18日(同19日)まで打率.287だったが、わずか4日間で打率.301に上げた。メジャーでは過去に25人、延べ29人が達成。最近では昨年ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)が達成している。大谷は史上26人目の偉業達成となるか。

「シーズン200安打」到達の望みもある。ここまで184安打。イチローは2001年から10年連続で到達したが、日本選手が最後に大台に乗せたのは214安打を記録したイチローの2010年が最後になっている。大谷は16日(同17日)からの1週間、計7試合で16安打。イチローの代名詞的な記録であるシーズン200安打に、どこまで迫ることができるか。

 まずは「日本人最多盗塁」だ。2001年に新人だったイチロー(マリナーズ)が56盗塁をマーク。23年間守られ続けた日本人記録に、大谷はあと1盗塁に迫っている。前半戦94試合で23盗塁だったが、後半戦は59試合で32盗塁と急増。後半戦は年間87盗塁ペース(前半戦は39盗塁)と走りまくっており、コンディション万全なら新たな日本人最多記録が期待できそうだ。

 驚異の「連続盗塁成功」にも注目だ。7月23日(同24日)の本拠地・ジャイアンツ戦から32連続成功。成功55、失敗4で成功率93.2%となっている。日本選手では2006年イチローの39連続成功が同一シーズン最長。同年のイチローは成功45、失敗2で成功率95.7%だった。球団記録は1975年デイビー・ロープスの38連続成功(シーズン77盗塁)となっている。

「塁打」はここまでメジャートップの391塁打。球団歴代2位で、球団1位は1930年ベーブ・ハーマンの416塁打となっている。シーズン400塁打もメジャーでは延べ29選手しか達成していない記録だ。ここまでの「長打」はメジャートップの94長打。シーズン100長打を達成したのは延べ15人だけ。どこまで迫れるか。

 大谷は今季153試合に出場。欠場はわずか3試合のみで、偉業ラッシュはシーズンを通して出場しているからこそだ。自身初となる10月のポストシーズンへ、ストロング・フィニッシュを期待したい。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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