西武・増田が引退会見「悔いがないと言えば嘘」 明かした心残り「子どもは寂しそう」
2020年に最多セーブ獲得…4年契約最終年の今季は6月15日以降2軍暮らし
通算194セーブを誇る西武・増田達至投手が27日、埼玉・所沢市内で引退会見を行った。帽子を被らず、ユニホーム姿で登場。「今年にかける思いをキャンプからかけてきたつもりですが、思うような結果が出ず、決断しました」と話した。
4年契約最終年の今季、1軍では12試合0勝2敗3ホールド0セーブ、防御率4.09。6月15日に出場選手登録を抹消されてから2軍暮らし続き、36歳で12年間のプロ野球選手生活にピリオドを打つことを決断。今月17日に球団から発表された。
支えになったのは家族の存在だ。打たれた日は「家に帰るまでは本当に悩んで、家に帰った時には野球を忘れて、家族の顔を見ると、明日も頑張ろうという気持ちになれました」と感謝する。引退を報告した際には妻からは「お疲れ様」と労いの言葉をかけられたという。「子どもたちは寂しそうでした。もう少し子どもたちにプレーする姿を見せてあげられたらと思いました」と心残りも明かした。
兵庫・柳学園高、福井工大、NTT西日本を経て、2012年ドラフト1位指名を受けて西武入り。2015年には最優秀中継ぎ投手、新型コロナウイルスの感染拡大で120試合に短縮された2020年には、守護神として33セーブをマークし最多セーブのタイトルを獲得した。
翌28日に本拠地ベルーナドームで行われるロッテ戦が引退試合となり、終了後にセレモニーが行われることが決まっている。「全力で腕を振りたいと思いますので、最後まで応援お願いいたします」と気持ちを込めた。
通算200セーブまで残り6。「悔いがないと言えば嘘になりますが、精一杯やった結果だと思っています」。「打たれた試合の方が多い。最近、打たれた試合の印象が強いですね。一番苦しかった時期は、ここ数年ですね」と胸中を明かした。
登場曲はベリーグッドマンの「ライオン」。西武一筋、まさにライオンズに捧げたプロ選手生活だった。引退後は「何も考えていないのですが、まずは迷惑をかけた家族にサービスしたい。子どもたちと遊んだり、いろいろなところに行きたい」と恩返しを誓った。
(Full-Count編集部)