姉から「あんた変わらんね」 2位決定でも悔しさ…新庄監督は「泣き過ぎて覚えていない」

日本ハム・新庄剛志監督【写真:町田利衣】
日本ハム・新庄剛志監督【写真:町田利衣】

ソフトバンクに7連勝「最終的な1位を獲れる可能性はある」

■日本ハム 7ー6 ソフトバンク(28日・エスコンフィールド)

 日本ハムは28日、今季の2位を確定させ、本拠地エスコンフィールドで初のクライマックスシリーズ(CS)開催を決めた。2年連続最下位から躍進した就任3年目の新庄剛志監督だが「前も言ったように、1位じゃなかったら2位も3位も一緒なので」とリーグ優勝を逃した悔しさを口にする。その姿に、姉から「あんた変わらんね」とメールが来たことを明かした。

 1点ビハインドの9回に逆転サヨナラ勝ち。リーグ王者相手にもひるまず、劇勝の瞬間には両手を上げて大喜びした。しかし「悔しさの方が強い。CSに出ること。ここからが勝負」。6日の楽天戦(エスコンフィールド)に勝利して2018年以来のAクラスを確定させた際にも悔しさをあらわにしていたが、この日も同じだった。そんな生粋の負けず嫌いは幼少期から変わらない。

「昨日お姉ちゃんからメールが来て『あんた変わらんね』って。小学校のときに1回だけマラソン大会に負けてしまったんですよ、転校生に。そうしたら『2位も3位も100位も一緒や』って号泣していたらしいんです。今も変わらんねって」

 当時のことは「泣き過ぎて覚えていない」と笑うが、その気持ちの強さで勝負の世界を生き抜いてきた。まだまだ戦いは続く。ここで喜んでいるわけにはいかない。

「最終的な1位を獲れる可能性はある。1位で終われたら、終わるという気持ちはあります」と力を込めた新庄監督。ソフトバンク相手にこれで7連勝。何かを起こしそうな気配は確実に漂っている。

(町田利衣 / Rie Machida)

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