大谷翔平、3冠王の条件は? 逆転首位打者へ…求められる“最低4安打”、偉業へ最大の障壁

ロッキーズ戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ロッキーズ戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

大谷は最終戦で3安打→打率.3133でアラエスを逆転できず

【MLB】ドジャース 13ー2 ロッキーズ(日本時間29日・デンバー)

 ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)の敵地・ロッキーズ戦に「1番・指名打者」で出場し、5打数2安打1盗塁の活躍でチームを勝利に導いた。打率は.310となり、打率トップのルイス・アラエス内野手(パドレス)とは4厘差となっている。残すはシーズン最終戦1試合のみ。大逆転での首位打者のために必要な“条件”は?

 前日の同カードでは54号を含む1試合4安打。この日も初回の第1打席で、ライトの頭上を越えるフェンス直撃の単打を放った。第2打席は凡退したが、第3打席は四球で出塁。二盗を決めたはずが、後にボークと訂正された。6回の第4打席は右前打で、今季61試合目のマルチ安打。さらに二盗を決め、今季58盗塁とした。第5打席は痛烈な打球を飛ばしたが、ライトの正面をつき凡退。第6打席はニゴロだった。

 一方で、打率1位のアラエスはこの日はスタメンを外れており、打率.314のまま。厳密には634打数199安打の「.3138」で、大谷は632打数196安打の打率「.3101」。28日(同29日)の最終戦でアラエスが欠場したと想定して、大谷は3打数3安打でも「.3133」で1位に浮上はできない。

 しかし、4打数4安打を記録すると「.3144」で逆転する。5打数4安打でも「.3139」で上回っており、“最低”でも4安打が必須条件。大谷は54本塁打、130打点でリーグ独走。2冠王は“当確”となっている。メジャー12年ぶりの3冠王誕生なるか――最終戦は文字通り1打席が重要になってくる。

(Full-Count編集部)

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