岐路迎えた“1987年世代” 元HR王が現役に終止符、元GG賞の名手は戦力外「切ない季節だ」

オリックス・安達了一、T-岡田、DeNA・大和(左から)【写真:北野正樹、矢口亨】
オリックス・安達了一、T-岡田、DeNA・大和(左から)【写真:北野正樹、矢口亨】

オリのT-岡田&安達は引退、DeNA大和は戦力外

 2024年のプロ野球もいよいよ大詰め。セ・パ両リーグの優勝も決まり、今後の焦点はクライマックスシリーズ、日本シリーズになるが、一方で“別れの季節”でもある。ヤクルト・青木宣親外野手らが現役引退を表明し、9月30日から第1次戦力外通告期間が始まった。“1987年世代”も岐路を迎えた選手が多い。

 今季限りで現役引退を発表したのはオリックスのT-岡田外野手、安達了一内野手兼内野守備走塁コーチだ。T-岡田は2005年高校生ドラフト1巡目で入団。2010年には33本塁打でタイトルを獲得した。同年は外野手部門でベストナイン、2014年に一塁手でゴールデングラブ賞に輝いた。通算204本塁打を放った長距離砲も、この2年間は0本塁打。現役を退く決断をした。

 安達は榛名高、上武大を経て東芝から2011年ドラフト1位で入団。2年目から遊撃の定位置を掴んだ。2016年に指定難病の潰瘍性大腸炎を患ってからも主力として活躍。今季は兼任コーチとして奮闘した。今季は24試合で打率.216だった。

 1日にDeNAから戦力外通告を受けたのが大和内野手(前田大和)だ。樟南高から2005年高校生ドラフト4巡目で阪神に入団。主に外野手として出場し、2014年にはゴールデングラブ賞に輝いた。

 2017年オフにFA権を行使してDeNAへ移籍。主に遊撃で、2019年には自己最多の137試合に出場するなど活躍したが、今季は42試合出場で打率.247(81打数20安打)にとどまっていた。

 今季NPBでプレーした他の1987年世代は中日・祖父江大輔投手(27登板、防御率2.89)、西武・炭谷銀仁朗捕手(49試合、打率.188)、ヤクルト・川端慎吾内野手(59試合、打率.214)、ロッテ・角中勝也外野手(82試合、打率.283)だ。

 3選手が野球人生の岐路を迎え、ファンも複雑な心境。SNSには「まだ頑張ってほしいけど…」「悲しいけど、これがプロの生存競争」「30代後半、野球選手は節目の時期か…」「切ない季節だ」「他の選手は1年でも長くやってほしい」とコメントが寄せられている。

(Full-Count編集部)

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