メッツ、9回2点差を大逆転 アロンソが“史上初”の衝撃弾…フィリーズと対戦へ
ブルワーズは9回、守護神のデビン・ウィリアムズが誤算
【MLB】メッツ 4ー2 ブルワーズ(日本時間4日・ミルウォーキー)
メッツは3日(日本時間4日)、敵地で行われたブルワーズとのワイルドカードゲーム第3戦で9回に大逆転。4-2で勝利を収め、シリーズ2勝1敗で地区シリーズ進出を決めた。5日(同6日)からの地区シリーズでフィリーズと対戦する。
第1戦は8-4で勝利。第2戦も7回まで3-2と優勢だったが、8回に売り出し中のブルワーズの新人、ジャクソン・チュリオ外野手の同点弾から一挙3点を奪われ、逆転負けを喫した。得点の取り合いだった過去2戦と異なり、第3戦は投手戦が展開される。
ブルワーズは新人トビアス・マイヤーズが5回2安打5奪三振の好投を見せれば、メッツのホセ・キンターナは4安打1四球でピンチを招きながらも得点を許さず、6回無失点で降板した。試合が動いたのは7回だった。ブルワーズはリース・ホスキンス内野手の代打、ジェイク・バウワーズ内野手が先制ソロを放つと、余韻が冷めやらぬ中で続くサム・フレリック外野手が初球を捉え、2者連続アーチをかけた。
メッツ打線は第2戦の3回以降は1得点も奪えず、最終9回に突入した。ブルワーズは絶対的守護神のデビン・ウィリアムズを投入。しかし、先頭のフランシスコ・リンドーア内野手が四球で出塁すると、1死後からブランドン・ニモ外野手が右前打でつなぐ。迎えるは4番のピート・アロンソ内野手。カウント3-1からチェンジアップを強振。打球はぐんぐん伸びて右翼席へ着弾。起死回生の逆転3ランに場内は沈黙した。
米スポーツのデータやニュースを提供する「オプタ・スタッツ」の自社X(旧ツイッター)によると、勝てば進出、負ければ敗退の一戦で9回以降に逆転本塁打を放ったのはアロンソが史上初だという。
流れをつかんだメッツはその後も追加点を上げて引き離し、最後は反撃を退けて大逆転勝利を演じた。ワイルドカードは、パドレス以外のビジター3球団が“下剋上”でシリーズを突破。地区シリーズはヤンキースとロイヤルズ、ガーディアンズとタイガース、ドジャースとパドレス、フィリーズとメッツが相まみえる。