大谷翔平は“正当”な評価を受けていない? 偉業の裏で…OBが主張「他の選手はしていない」
ベース拡大が盗塁急増に繋がったとする“声”に球宴3度選出のOBが主張
大谷翔平投手はドジャース1年目の今季、前人未到の「54本塁打&59盗塁(54-59)」をマーク。初めて50本台に乗せ、昨年までの自己最多が26(2021年)だった盗塁も倍以上に増やした。レッズなどで活躍したショーン・ケイシー氏は、ベース巨大化などが追い風になったとする“疑問”について言及し「他の選手たちはしていない」と主張した。
50歳のケイシー氏はMLBで12年プレーし、通算1405試合に出場。レッズ時代にオールスターに3度選出された名選手だ。現在は「MLBネットワーク」の解説者で、自身のポッドキャスト番組「The Mayor’s Office」も持つ。米スポーツトークショー「ダン・パトリック・ショー」に出演し、「彼(大谷)が過小評価されている可能性はある?」と問われた。
ケイシー氏は「素晴らしい質問ですよ。その可能性は十分あると思います」と明言。「彼が投げていない時に、できることを見た中で……50盗塁は、彼がローテーション投手だったらしなかったでしょう。ですが、世界中に見せているんです。投げていない時に自分はこういう選手だ、50−50ができるんだ、と」と推測する。
さらに「チームが許せばきっと中堅の守備もできて、そこでも君臨するでしょう。ですが、彼は今も球界屈指の投手であるという事実がある。この男は100マイル(約160.9キロ)以上の球とエグいスプリットを投げるし、良くなる一方です。投げれば投げるほど良くなっていくと思う。実際、過小評価されている可能性はあります」と述べた。
次にパトリック氏がベースの拡大について触れた。メジャーでは2023年から一〜三塁ベースのサイズが15インチ(約38センチ)四方から18インチ(約46センチ)四方へと大きくなった。これにより、一塁から二塁、二塁から三塁の塁間はそれぞれ4.5インチ(約11センチ)縮まった。
ケイシー氏は「彼は盗塁数でMLB2位でした。ベースが大きくなったなら、なぜ他のみんなは50盗塁しないのでしょう。盗塁しやすくなったのは明らかですが、(他の)選手たちはしていない」と持論を展開。ルール変更の恩恵も受けたという“声”を否定していた。
(Full-Count編集部)