ルース&ボンズでも及ばぬ大谷翔平の2024年 3110安打のレジェンド絶賛「米国人は愛している」
パドレスなどでプレーしたウィンフィールド氏が大谷を絶賛
【MLB】ドジャース 7ー5 パドレス(日本時間6日・ロサンゼルス)
7年目にして初めて手にした大舞台。5日(日本時間6日)に開幕したパドレスとの地区シリーズはドジャース・大谷翔平投手にとって初めてのプレーオフで、早速豪快なアーチを描いた。過去6年の鬱憤を晴らすかのような一発。球場を訪れた通算3110安打を誇るデーブ・ウィンフィールド氏も「プレーオフに出場するまで私も何年もかかった」と自らの現役時代を振り返った。
大谷はエンゼルス時代、6年間で1度もプレーオフを経験することはなかった。2021年には「ヒリヒリする9月を過ごしたい」とぶっちゃけることも。それほどプレーオフを渇望していた。そして、ウィンフィールド氏も1973年のメジャーデビュー後、パドレス時代の8年間は10月と縁がなかった。
「何年もかかった。1981年にヤンキースに移籍したときに初めてプレーオフに出場した。プレーオフに出場できることや、そこでいいプレーができる保証は何もない。ショウヘイがファンタスティックな1年を過ごせることを期待している」
ウィンフィールド氏はその後、最優秀指名打者(現エドガー・マルティネス賞)を受賞した1992年にブルージェイズでワールドシリーズチャンピオンに輝いた。しかし、通算6度のシルバースラッガー賞を獲得、3110安打、465本塁打、223盗塁、米殿堂入りを果たしたが、メジャー22年間でプレーオフに出場したのはわずか2回だった。
大谷はドジャース1年目の今季、レギュラーシーズンで打率.310、54本塁打130打点で本塁打、打点の2冠王に輝いた。史上初の「50本塁打&50盗塁(50-50)」を成し遂げ、チームを牽引した。ウィンフィールド氏もそんな活躍に目を細める。
「ベーブ・ルースですらこういうシーズンを送ったことはなかった。ウィリー・メイズやバリー・ボンズもそう。50-50を成し遂げたからね。人々は彼が盗塁をできる選手だとは思わなかったのに、一時的に投手を辞めたら、彼は走れることを証明した。インクレディブルな1年を過ごしているよ」
ウィンフィールド氏はアメリカでも大谷は英雄だと力説する。「米国人は彼のことを愛している。グッドマンだからね」。自らが所属したパドレスとの対戦だが、「プレーオフでいい活躍をすることを祈っている」とエールを送っていた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)