ベッツがPO29打席連続無安打「全て酷かった」 頭を抱えて取材対応…2年前からの“呪縛”
地区シリーズ第2戦で4打数無安打、2022年から29打席連続無安打となった
【MLB】パドレス 10ー2 ドジャース(日本時間7日・ロサンゼルス)
超一流打者の苦悩がにじみ出た。10失点大敗で重い空気が流れるドジャースのクラブハウス。米メディアの直撃取材を受けたムーキー・ベッツは、文字通り頭を抱えていた。
初回1死に左翼・プロファーに本塁打キャッチされると、その後はダルビッシュの緩急自在の投球にも翻弄された。6日(日本時間7日)の地区シリーズ第2戦は、4打数無安打。2打数無安打3四球だった第1戦に続き、このシリーズは2試合連続無安打となった。
「ダルビッシュはとてもいい投球をしたね。脱帽だよ。全てアウトだったから全て酷かったね。なんて言ったらいいか分からないけど、ベストを尽くしてはいる」
これがポストシーズンなのか。ベッツの快音は2022年10月14日(同15日)のパドレスとの地区シリーズ第3戦、初回先頭で中前打を放ったのが最後。実に2年前で、29打席連続無安打とドツボにハマっている。
「本当にフラストレーションが溜まっているけど、今はやり続けないといけない」。必死に前を向くが、その表情は焦りの色を隠せない。
この日、1番・大谷翔平はダルビッシュら敵軍バッテリーに徹底して際どいコースを攻められた。第1戦では同点3ランを含む2安打3打点と躍動したが、一転して完全に封じられた。右足首の捻挫を負いながらも強行出場した3番・フリーマンは6回守備で途中交代。やはりMVPトリオが機能しなくては、今年のドジャースは勝てない。
2022年のパドレスとの地区シリーズも先勝しながらも第2戦でダルビッシュを打てず。第2戦から3連敗で終戦した。悪い流れを覆すことができるか。全てはチームリーダー・ベッツが鍵を握っているような気がしてならない。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)