阪神25歳の悲劇「野手陣猛省やで」 “チーム4冠”もまさかのゼロ…不運すぎる2.84

阪神・才木浩人【写真:小林靖】
阪神・才木浩人【写真:小林靖】

才木浩人は13勝、勝率.813でリーグ2位…援護率はリーグで4番目に低かった

 2024年プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージはセパともに12日に開幕する。セ2位の阪神は本拠地・甲子園で同3位のDeNAと対戦。今季13勝を挙げた才木浩人投手が先発する。圧倒的な成績を残しながら無冠に終わった25歳。ファンは打線の奮起を願っている。

 8年目右腕は今季25登板(25先発)で13勝3敗、防御率1.83、勝率.813。167回2/3を投げて137三振を奪った。いずれもチームトップの数字だが、タイトル獲得には至らず。勝利数と勝率はリーグ2位、防御率と奪三振は同3位だった。

 セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/))のデータによると、9イニング当たりの援護点=援護率を示す「RS/9」は、規定投球回到達者の中ではリーグで4番目に低い「2.84」。最多勝&勝率の2冠に輝いた巨人・菅野智之投手は「3.73」、才木と並んでリーグ2位の13勝を挙げたDeNA・東克樹投手は「3.79」だった。才木が援護に恵まれなかったことが分かる。

 無冠の右腕に、ファンも同情。SNSには「でかくなって戻ってくる」「悲しい」「みんな凄さ分かってる」「マジで悔しい」「驚きなんだけど」「来年は是非」「なんで…」「野手陣猛省やで」「恐れてたこと起きた」とコメントが寄せられている。

 CS第1戦でDeNAは東が先発する。エース同士の投げ合いに「才木さんに援護点を」「援護したってや」「先に点を取ってあげて」といった声も。打線の奮起を願っていた。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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