大谷翔平は「サイボーグではない」 ヒリつく戦いでの“変化”…米注目「世界に示した」
「ヤフースポーツ」が報道…大谷は「自分の感情を表に出している」
ドジャース・大谷翔平投手は11日(日本時間12日)に本拠地でパドレスとの地区シリーズ第5戦を迎える。勝利チームがメッツとの優勝決定シリーズに進む大一番を前に、米メディアはポストシーズンで顕著となった大谷の“変化”を伝えた。
米メディア「ヤフースポーツ」のラッセル・ドーシー記者が10日(同11日)に「ショウヘイ・オオタニは、ドジャースでの初年で新たな一面を見せている」のタイトルで記事を掲載。「初めてのMLBポストシーズンで、ドジャースのスーパースターはチームメイトをリードし、自分の感情を表に出している」と伝えている。
第1戦では一時は同点となる3ランを放ったあと豪快なバットフリップを披露し、雄叫びをあげた。このシーンに「ロサンゼルス・ドジャースのスーパースターが、プレーオフに到達したことを世界に示した」と興奮した様子を伝えた。
9日(同10日)の第4戦では打球が審判に当たった影響で、本塁突入を試みた大谷がアウトになる珍プレーも発生。ベンチで出来事を映像で確認した大谷は怒りを露わにして声を荒げるシーンもあった。
同メディアは「オオタニが大事な場面で感情を表に出したのはこのポストシーズンが初めてではない。今シーズンを通して、彼は感情を露わすることがだんだんと増えてきた」と指摘。「オオタニの変化が始まったのは、昨年のワールドベースボールクラシック(WBC)からだ。ポストシーズンのような雰囲気の中、アメリカ戦で日本チームのクローザーとして登板したオオタニは、これまでファンがほとんど見たことのない一面を見せた」と世界一になった瞬間の大谷が咆哮して喜ぶ様子を伝えた。
「その瞬間、オオタニは自分が野球サイボーグではないことを示した」
大谷は11日(同12日)に最高にヒリヒリする一戦に臨む。「世界最高の選手が最も重要な瞬間に素晴らしいプレーをするのを見ることができることは、そのスポーツにとって素晴らしいことである。オオタニが自分をさらけ出し、ファンも彼のエネルギーを感じ取ることで、この球界最大のスーパースターは、世界で最も人気のあるアスリートの一人としてさらに成長を続けることができる」とサイボーグではない“人間大谷”が、さらなる昂った感情をみせることに期待しているようだった。
(Full-Count編集部)