大谷3ランがとどめ…敵地で“異変” 満員なのにガラガラの9回、NY白旗「今夜は勝てない」
8回の3ランは現地時間午後10時47分…ファン一斉帰宅
【MLB】ドジャース 8ー0 メッツ(日本時間17日・ニューヨーク)
一瞬にしてシティフィールドの光景が変わった。ドジャースの大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、メッツとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦の第5打席で3ランを放った。右翼席へ特大な一発を放つと、ファンは一斉に帰宅した。
豪快な一発でメッツファンを黙らせた。8回1死一、二塁でタイラー・メギルの内角カッターを捉えた。打球は右翼ポール際へ一直線に飛んだ。5階席まで飛び込む打球速度115.9マイル(約186.5キロ)、飛距離397フィート(約121メートル)、角度37度の一発。ビデオ判定も覆らず本塁打になると、大谷も笑顔でダイヤモンドを一周した。
現地午後8時8分開始の試合。大谷が一発を放った時、時計は午後10時47分になっていた。この本塁打で点差は7-0に。メッツのファンはすぐにゾロゾロと席を立った。
大谷が本塁打を放った直後、試合がまだ終わっていないにも関わらず、コンコースはメッツファンでごった返し。チケット完売、4万3883人が入場した試合の9回とは思えないほど、ガラガラで空席が目立った。
この日、大谷の本塁打をキャッチしたメッツファンのダン・マルティネスさんも「今夜は勝てない」と“白旗”。試合開始前のスタメン発表で大谷に特大ブーイングを浴びせた気力は残っていなかった。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)