15年連続ドラフト指名も「止まらないかな」 大偉業も…指揮官が吐露した“本音”

日本ハムから指名を受けた明大・浅利太門(左)と楽天から指名を受けた宗山塁【写真:加治屋友輝】
日本ハムから指名を受けた明大・浅利太門(左)と楽天から指名を受けた宗山塁【写真:加治屋友輝】

明大から宗山が楽天1位、浅利が日本ハム3位で指名された

「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が24日、都内で開催された。明大・宗山塁内野手は交渉権を獲得した楽天など5球団から1位、浅利太門投手が日本ハムから3位で指名された。これで明大からは最長を更新する15年連続でのドラフト指名選手輩出となったが、野球部の田中武宏監督は「内心は止まらないかなと思っています」と意外な心境を吐露した。

 宗山、浅利と2人が上位で指名された。明大からは最長記録更新となる15年連続でのドラフト指名選手誕生となった。

「全然、意識していません」

“偉業”について問われた田中監督が即答した。「プロ野球に進むだけが野球界ではありませんので。社会人野球に進む人の方が圧倒的に多いわけですから。表では十何年連続とかって……何年? 15年? そればっかり言われるので、内心はそろそろ止まらないかなと思っています」。

 柔らかい表情で話したが、偽らざる心境だった。自身ですら何年連続なのか把握していなかったほどだ。「本当にそうなんです。そのためだけに選手の指導をしているわけじゃないので。そのほかの一般の社会にでる学生たちも同様に生活をして、同じ教えをやっているわけですから。私個人は十何年連続NPBという意識はまったくありません」。

 すべての教え子が平等。プロに進む選手だけを特別扱いされるような見られ方は本意ではない。名門大学を率いる田中監督の“親心”だった。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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