ロバーツ監督、11失点大敗に憮然も…第5戦に自信、ブルペンは「全員休養が足りている」
大谷はポストシーズン13打席ぶり安打も…
【MLB】ヤンキース 11ー4 ドジャース(日本時間30日・ニューヨーク)
ドジャース・大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、敵地で行われたヤンキースとのワールドシリーズ第4戦に「1番・指名打者」で先発出場。5回に中前打を放ち、13打席ぶり安打をマークした。ただ、チームは11失点で逆転負け。対戦成績は3勝1敗となった。試合後の会見に臨んだデーブ・ロバーツ監督は大谷の状態について聞かれ、「私たちは彼に何回も聞いたけど、(亜脱臼がフォームの)妨げにはなっていない。彼は感じていない」と、左肩の影響はないことを強調した。
大谷は5回無死一塁、左腕ヒルから中前へライナーで打ち返した。3試合13打席ぶりの安打。26日(同27日)の第2戦で左肩を亜脱臼してからは初安打となった。打球速度は103.8マイル(約167.0キロ)。一方で第1打席は遊飛、第3打席は中直、第4打席は空振り三振。出塁は一度だけだった。
ロバーツ監督は「(ボール球を)追っかけていることだと思う。いくつか重要な局面で四球を選べたが、彼は歩かなかった。追っかけることはよくない」と“注文”を付けた。一方で、出塁した際には左腕を固定するかのように胸元を掴み、普段と異なるフォームで走っている。指揮官は「ここまで、まずまずだと思う。彼は今日スライディングをしたね。(肩の状態は走塁に)問題になっていない。でも、彼は盗塁をしない。多分しないだろう。現時点で大きな問題にはなっていないと思う」と続けた。
チームはフリーマンが初回に4試合連発となる4号2ランを放って先制。ブレーブス時代の2021年を含めたワールドシリーズ6戦連発は史上初めてだった。しかし、3回にボルピーに満塁弾を浴びて逆転を許すと、一時は1点差まで迫ったものの、ウェルズにソロ、8回にはボルピーの好走塁やトーレスの3ランなどで一挙5失点して11失点した。
一方でブルペンゲームで臨んだこの日は、序盤にリードを許したこともあってかトライネンやバンダなどを投入しなかった。ロバーツウ監督は憮然としながらも「(救援陣は)全員休養が足りている。明後日はオフなので、レバレッジ・リリーバー(重要な局面で起用する中継ぎ)は素晴らしい状態にいる」と語り、第5戦はブルペンを総動員して戦えることに自信ものぞかせた。
(Full-Count編集部)