大谷翔平争奪戦で「私はしくじりかけた」 ロバーツ監督が自虐…11か月前の“事件”を回顧

ドジャース・大谷翔平(右)とデーブ・ロバーツ監督【写真:Getty Images】
ドジャース・大谷翔平(右)とデーブ・ロバーツ監督【写真:Getty Images】

世界一セレモニーでロバーツ監督が“大谷争奪戦”を回顧

 ドジャースは1日(日本時間2日)にワールドシリーズ制覇を記念したパレード&セレモニーを実施。デーブ・ロバーツ監督がセレモニーで“自虐コメント”を発した。大谷翔平投手獲得を目指していた昨年オフの“失言”をネタに「私はしくじりかけた」と述べた。

 ドジャースタジアムで行われたセレモニー。マイクを握ったロバーツ監督は、昨年オフの大谷翔平投手獲得を巡り物議を醸した自身の発言に触れた。「昨年の冬、オーナー、アンドリュー・フリードマン(編成本部長)、フロントオフィス、我々は心の中で大きなゴールを考えていた。(FA市場で)一番の大物を獲得することだった。私はしくじりかけた」と語りかけた。

 今季途中に加入したケビン・キアマイヤー外野手が自分のことかと言わんばかりにロバーツ監督に近づいた。指揮官が「ノー、キアマイヤーじゃないよ、ソーリー」と話すと観客は大爆笑。「ショウヘイ・オオタニのスピーチを聞きたい人いるかい!? ヨシノブ・ヤマモトのスピーチを聞きたい人は!?」」と続け、マイクを大谷に渡した。

 昨年オフにエンゼルスからFAになった大谷。大争奪戦が起きる中、ロバーツ監督はウインターミーティングの公式会見で大谷と面談したことを明かした。「私たちは彼に会った。正直でありたいんだ。ショウヘイと会って話をした」などと述べた。

 だが、大谷サイドから”かん口令”が敷かれたとされており、物議を醸す事態になった。それでも無事入団し、指揮官は入団会見で「とにかくいい結末を迎えてくれた」と安堵の表情を浮かべていた。それから約1年。一緒に戦い世界一を実現させた後のセレモニーでジョークを飛ばし、ファンを沸かせた。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、ドジャース番記者のファビアン・アルダヤ氏による「ドジャースのワールドシリーズパレードで生まれたいくつかの場面」とする記事を掲載。その中で「ロバーツはジョークを飛ばした。11か月前にスーパースターとミーティングを行ったことを明かしたことをほのめかしたのだった」と伝えていた。

(Full-Count編集部)

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