わずか2年で2人が戦力外「厳しい」 新人王候補の右腕も…ハム2022年組の明暗
メジャーも経験した逆輸入選手の加藤豪将が現役引退
日本ハムは3日、加藤豪将内野手が今季限りで引退すると発表した。米国からの“逆輸入選手”はNPB在籍2年で現役に幕。日本ハムの2022年ドラフト組では今秋に3選手が岐路を迎えた。
米国生まれの加藤は、2013年のMLBドラフト2巡目でヤンキースに入団。10年目の2022年にはブルージェイズでメジャーデビューした。同年のNPBドラフトで日本ハムから3位指名を受け、昨年は62試合で打率.210、6本塁打。今季は28試合で打率.172、0本塁打にとどまった。30歳で現役に別れを告げることになった。
同6位の宮内春輝投手は戦力外通告を受けた。多古高、明星大を経て日本製紙石巻からドラフト6位で入団。昨年は15登板で1勝をマークしたが、秋に右膝を痛めて育成契約に移行した。今年7月24日に支配下復帰も1軍登板はなかった。
同4位の安西叶翔投手も戦力外となった。常葉菊川高から入団した右腕は今年6月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。両投手とも育成契約を打診されたとみられる。
一方、同2位の金村尚真投手は今季、29登板で7勝6敗6ホールド、防御率2.38をマーク。新人王候補の1人にあげられている。同1位で投打二刀流の矢澤宏太投手は、序盤は投手で17登板。終盤は野手で出場し、打率.111(18打数2安打)だった。
同5位の奈良間大己内野手は90試合に出場。打率.180(139打数25安打)だった。支配下指名は上記6選手で、3人が飛躍の足掛かりをつかみ、1人が引退、2人が怪我の影響もあり戦力外に。プロ野球の厳しい現実に、SNSには「僅か2年でこれは中々厳しい」「差が出た」「厳しい世界と改めて実感」と声が寄せられている。
(Full-Count編集部)