まさかの防御率15.43「どん底でした」 つらかったメンタル、高卒1年目で味わった挫折

オリックス・東松快征【写真:真柴健】
オリックス・東松快征【写真:真柴健】

オリックス・東松、若月を目の前に「緊張をしてしまいました…」

 刺激たっぷりの1日になった。オリックスの東松快征投手が12日、高知で行われている秋季キャンプに合流し、ブルペン投球を行った。捕手を立たせた状態で強めの直球を投じていると、若月健矢捕手に“急チェンジ”。「急に受けてもらえることになって、緊張をしてしまいました……」と照れ笑顔を見せた。

 1軍正捕手格の若月に投球を受けてもらうのは、初めて。50球を投じ「音がやばかったです。ボールがすごく強く投げていられる気がしました」と、2023年ドラフト3位の左腕は目を輝かせた。

 構えたミットに強く投げ込むと「(構えに)包み込まれるような優しさがあります。ますます1軍で投げたいなということを思うようになりました」と胸を張った。

 投球中には岸田新監督、水本ヘッドコーチの姿も目に入り「全部に緊張してしまった」と振り返るが「ナイスボールと言ってもらえることも多かったので、嬉しかったです」と安堵の表情を浮かべた。

 高卒プロ1年目の今季は“挫折”を味わった。2軍戦7試合に登板するも0勝3敗、防御率15.43に終わり「言葉を選ばず言うと、どん底でした。だいぶメンタルに来ていましたね。野球のことをずっと考えてしまう期間も長くなってしまいました。この経験があったから、今があると言えるようになりたいです」と力を込める。

 首脳陣からは「とにかく刺激を受けてこい」とメッセージをもらって、秋季キャンプに参加中。実りある1週間にしてみせる。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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