チアに向けられる“厳しい目” 至近距離で凝視…日々向かい合う重圧「怒られるんじゃ…」
統一ライオンズのチア・Mina、一度は不合格も…10kg減量&猛特訓
熱戦が続く「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」では、台湾プロ野球6球団の選抜チア「CT AMAZE」が、代表選手たちの戦いを後押ししている。その華やかさは、国際大会が開催されるたびに注目の的に。台湾ではチア目当てに球場を訪れるファンが多数いるほどで、アイドル級の人気を誇る。過熱ぶりは、視線を集める彼女たちにとっては大きな励みになる一方、重圧を感じることも少ないという。
台湾南部の都市、台南市に本拠地を置く統一ライオンズのチア「Uni-Girls」。メンバーのMinaは、ダンス好きな両親の影響で中学生の時からダンスを習い、大学ではダンスクラブに所属。大学のバスケットボールチームの試合を観戦した際、チアが楽しそうに応援する姿を見て憧れを抱いた。
初めて挑戦した「Uni-Girls」のオーディションは落選。それから10キロもダイエットをして再び挑戦し、2019年からメンバーになった。
「ご飯の量を半分にして、お菓子やジュースを飲まないようにするなど食事を制限して、ダンスをたくさん練習しました。ダンスは全身の運動になるので、ダイエットにもなりますし、上手くもなりました」
チアとファンの距離が近い本拠地「ファンの方の基準がとても高い」
チア6年目のシーズンを終え、メンバーの中でも豊富な経験を持つ。そんなMinaでも、球場でのパフォーマンスを負担に感じることがあるという。統一ライオンズの本拠地・台南球場は、日本統治時代の1931年開場し、2階席はなく収容人数1万2000人の小さい球場だ。そのため、他の球場に比べてチアとファンとの距離が近い。
「みんな私たちのパフォーマンスを厳しい目で見ています。ファンの方の基準がとても高く、一生懸命やっていますが『怒られるんじゃないか』という気持ちが常にあります。純粋に野球の応援がしたいですが、やはりプレッシャーを感じます」
チアに注がれるファンの猛烈な熱量は、台湾プロ野球ならでは。統一ライオンズは2025年シーズンから本拠地を台南市安南区にあるアジア太平洋国際球場(亜太球場)に移転し、球場は広くなるが、気が休まることはなさそうだ。