エース候補に侍捕手…2年連続40登板も 育成は3人支配下に、逸材揃う西武の2021年組
西武の2021年ドラフト組の飛躍が目覚ましい
歴史的な低迷シーズンに終わった2024年の西武。球団ワーストとなる91敗(49勝3分け)を喫し、優勝したソフトバンクには42ゲーム差をつけられての最下位に終わった。来季への巻き返しへ若手の台頭が必要不可欠のなか、2021年のドラフト組の台頭が光っている。
1位はヤクルト、巨人、広島との4球団競合の末に西日本工大から入団した隅田知一郎投手。入団1年目から先発ローテの一員として活躍した。今季は2年連続で9勝(10敗)で初の2桁勝利を逃し、黒星も1つ先行したが、防御率2.76の安定感で野球日本代表「侍ジャパン」にも選出され「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」でも好投した。
筑波大から2位で入団した佐藤隼輔投手は2年目の2023年に47試合に登板し、18ホールドをマーク。今季も45試合で17ホールド、防御率1.69の成績を残した。3位は3大会連続で侍ジャパンに選ばれている中央大の古賀悠斗捕手で、若き正捕手として期待される。
4位は八王子高の羽田慎之介投手で191センチの大型左腕で今季1軍デビューを果たすなど9試合に登板し1勝3敗、防御率2.76。2ホールドと逸材の片鱗をみせた。八戸工大一高から5位入団の黒田将矢投手は最速158キロを誇り、現在は台湾WLで経験を積んでいる。
育成契約では4選手が入団。1位の古市尊捕手、2位の滝澤夏央内野手、3位の菅井信也投手はすでに支配下登録選手に“昇格”。特に羽田、黒田、菅井の「高卒トリオ」は来季から1軍の指揮を執る西口文也新監督が、2軍監督時代に注目の有望選手として名前を挙げていた。
白鴎大から支配下で5位入団の中山誠吾内野手は2023年オフに戦力外となった。育成4位の川村啓真外野手は1年目の2022年シーズン中に自主退団を申し出ている。
(Full-Count編集部)