わずか2登板で自由契約「ずっと2軍だった」 厳しかった立場…巨人助っ人が漏らした本音
ヨアンデル・メンデスが語った本音
2軍暮らしが続いたが、また日本でプレーしたいという思いは変わらない。ヨアンデル・メンデス投手は2日にNPBが公示した2025年度の契約保留者名簿から外れ、自由契約となった。今季は2試合で防御率12.46。ベネズエラ代表として出場した「ラグザス プレミア12」では「来年はどうなるかまだわからない」と複雑な心境を明かしていた。
東京ドームで行われたスーパーラウンドでメンデスは今季の同僚たちとの再会を喜んだ。侍ジャパンには戸郷翔征、井上温大、大勢の3投手が所属。中でも大勢は肩を揉んだり、モノマネをしたりとやりたい放題。「ハハハ。ピエロ! 笑ったよ。グッドガイ」と嬉しそうだった。
“打高投低”と言われるメキシカンリーグのモンテレイ・サルタンズに所属し、2022年に7勝0敗、防御率2.78をマークし、最優秀防御率、年間最優秀投手の実績を引っ下げて2023年から巨人でプレー。1年目は16登板で5勝5敗、防御率2.07をマークした。
今季も開幕ローテ入りを果たしたが初登板となった4月3日の中日戦(バンテリンドーム)で4回4失点。翌日に2軍降格し、そこからは長い2軍暮らしが続いた。2度目のチャンスは9月8日のDeNA戦(東京ドーム)。そこでも1/3を2安打3四球4失点。1回持たずにKOされ、以降は登板機会がなかった。
2軍では22登板で6勝5敗、防御率3.94だった。「苦戦してしまったあと、ずっと2軍だった。登板機会が少なくて、タフだったよ」。思わず本音も漏らす。それでも「日本の野球はコンタクトを重視しているのと、粘って四球を奪いとる印象だ。だからストライクを投げないといけない」。自らの弱点を理解していた。
来季については未定だが、「ラグザス プレミア12」が終わり、ベネズエラに戻った。同大会では3試合に登板し、防御率0.00。侍ジャパン戦でも登板し、2回と2/3を無失点に抑えた。「ファンに感謝の気持ちを伝えたかった。私たちの力になったからね。来年(日本に)戻ることができればハッピーだ」。母国に戻り、再び来日できるチャンスを待つ。