異例のTJ手術も…DeNAドラ6「前向きな気持ち」 球団に感謝「こんなありがたいことない」
坂口翔颯は5月のブルペン投球で違和感…秋のリーグ戦開幕も間に合わず
DeNAの2025年度新入団選手発表会が7日、横浜市内の大さん橋ホールで行われた。トミー・ジョン(TJ)手術を受けることが発表されたドラフト6位の坂口翔颯投手(国学院大)は「前向きな気持ちで手術をしたいと思います」と胸の内を語った。
萩原龍大チーム統括本部長によれば手術の日程は調整中で年明けになる可能性もあるというが、新人合同自主トレの開始前にTJ手術に踏み切るのは極めて異例だ。坂口は「元々ドラフトの前から肘の状況を正直に公開して、それでもと言っていただけるところに獲ってもらおうという話をしていて、DeNAに状況や過程を報告した上で獲っていただいた。手術しないままいっても、投げられてもモヤモヤがありながらやると思う。球団側からもやってもらって大丈夫と言ってもらってこんなにありがたいことはない」と感謝した。
元々肘に不安を抱えていたというが、5月のブルペン投球の際に強い違和感を感じ、秋季リーグの開幕にも間に合わなかった。一般的に復帰まで12~15か月かかると言われているだけに「リハビリはすごく長くて同期入団の人たちが新人合同自主トレから人前に出て練習している横で自分は地道なリハビリになると思う」と本音も漏れた。
それでも、「本契約のときに『復帰した時の自分にワクワクして過ごしてほしい』と言われた。不安もちょっとはあるんですけど、それよりも復帰した時に自分はどれくらいできるんだろうというワクワクの方が強いと前向きな気持ちで手術したいと思います」と悲壮感はなかった。
長期離脱は確実だが、それでも支配下での指名は球団側が高いポテンシャルを評価したからでもある。「『復帰したら絶対に1軍でできる能力があると思って獲っている』と言っていただいた。自信になりました」と坂口。長いリハビリは続くが、その目は2026年を見据えている。
(町田利衣 / Rie Machida)