次なる“ブレーク枠”は誰に…9/24が退団の厳しい現実も 注目される第3回現役ドラフト

中日・細川成也(左)と大竹耕太郎【写真:矢口亨】
中日・細川成也(左)と大竹耕太郎【写真:矢口亨】

2022年組は細川&大竹が大ブレークした

 出場機会に恵まれない選手の移籍活性化を目指す「第3回現役ドラフト」が9日、行われる。過去2年で計24選手が新天地に移り、2桁勝利やベストナインというブレークが生まれた。一方ですでに10人が戦力外通告を受け、9人が退団しているという厳しい現実もある。

 2022年の第1回で飛躍したのが、細川成也外野手(DeNA→中日)と大竹耕太郎投手(ソフトバンク→阪神)だ。細川は移籍初年度にキャリアハイの24本塁打、78打点をマーク。今季もチーム2冠の23本塁打、67打点でベストナインに輝いた。また大竹も2年連続で2桁勝利をマークするなど“成功例”といえる。

 2015年ドラフト1位で楽天に入団したオコエ瑠偉外野手は巨人へ。自己最多の68試合に出場し、打率.261、3本塁打、13打点。得点圏打率.323と勝負強さを発揮した。大下誠一郎内野手(オリックス→ロッテ)は22試合で打率.150、1打点に終わり、来季は勝負の1年といえる。松岡洸希投手(西武→日本ハム)は初年度に1軍登板機会なく、オフに戦力外となり育成契約を結んだ。今季は2軍で18試合の登板で2勝2敗、防御率4.31だった。

 成田翔投手(ロッテ→ヤクルト)、笠原祥太郎投手(中日→DeNA)、正隨優弥外野手(広島→楽天)、渡邉大樹外野手(ヤクルト→オリックス)は2023年オフに、戸根千明投手(巨人→広島)、陽川尚将内野手(阪神→西武)、古川侑利投手(日本ハム→ソフトバンク)は今オフに戦力外となった。

2023年組は内間と櫻井がわずか1年で戦力外となった

 2023年の第2回では、水谷瞬外野手(ソフトバンク→日本ハム)が1軍デビューを果たしたどころか交流戦MVPに輝くなど大ブレークした。佐々木千隼投手(ロッテ→DeNA)は、28試合の登板で防御率1.95と復権を示した。

 漆原大晟投手(オリックス→阪神)、長谷川威展投手(日本ハム→ソフトバンク)、鈴木博志投手(中日→オリックス)、中村祐太投手(広島→西武)、梅野雄吾投手(ヤクルト→中日)は新天地で奮闘していずれも登板数を増やした。馬場皐輔投手(阪神→巨人)はわずか1登板に終わった。北村拓己内野手(巨人→ヤクルト)は48試合で打率.125、1本塁打、4打点どまり。愛斗外野手(西武→ロッテ)も52試合で打率.188と苦しんだ。

 内間拓馬投手(楽天→広島)と櫻井周斗投手(DeNA→楽天)はわずか1年で戦力外通告を受けた。今年はどんな選手たちが新天地に移るのだろうか。飛躍につながる移籍活性化が期待される。

(Full-Count編集部)

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