菊池雄星が称賛の20歳、2軍で防御率1点台の19歳 ハムにいる剛腕…来季パ新人王候補

ソフトバンク・前田悠伍(左)と西武・羽田慎之介【写真:竹村岳、小池義弘】
ソフトバンク・前田悠伍(左)と西武・羽田慎之介【写真:竹村岳、小池義弘】

鷹・前田悠伍は1軍も経験…2軍は12登板で防御率1.94

 2024年の新人王は、セ・リーグが巨人・船迫大雅投手、パ・リーグは西武・武内夏暉投手が受賞した。船迫は2年目で、新人王資格をぎりぎり保持していた。ここでは今季1軍実績があり、来季も新人王資格が残るパ・リーグの“有力投手”を見ていく。
 
 パ・リーグの新人王は2018年の楽天・田中和基外野手から昨年のオリックス・山下舜平大投手まで、2年目以降の選手が受賞していた。新人王は初めて支配下登録されてから5年目以内で、通算60打席の以内の打者、通算投球回30イニング以内の投手に資格がある。

 ソフトバンクには“候補”が多数いる。大阪桐蔭2年で選抜大会を制し、2023年ドラフト1位で入団した19歳の前田悠伍投手は今季1軍で1登板。10月1日のオリックス戦で3回6失点と打ち込まれたが、2軍では12登板(9先発)で防御率1.94をマークした。

 同年2位の右腕・岩井俊介投手(名城大)は15登板(13回)で1勝1敗1セーブ2ホールド、防御率3.46だった。2022年5位の松本晴投手は今季5登板で2勝。1軍では2年間で22回1/3しか投げていない。2022年育成ドラフト10位・前田純投手は今年7月に支配下昇格。9月29日の日本ハム戦で初先発し、6回無失点で白星を挙げた。

西武・羽田は3年目で1軍デビュー…9試合に登板した

 日本ハムでは、2021年ドラ1の達孝太投手が1登板。10月3日のロッテ戦で5回を3安打無失点に封じた。194センチ右腕の覚醒に期待が高まる。ロッテでは2022年ドラフト1位の菊地吏玖投手が今季20登板で防御率2.25。この2年間で投球回は28だ。同4位の田中晴也投手は今季1軍デビューし、4登板(20回)で防御率1.80だった。

 リーグ3連覇から一転、今季は5位に沈んだオリックスだが、2019年育成ドラフト1位で入団した佐藤一磨投手は今年6月に1軍昇格。5登板(11回2/3)で1勝1敗、防御率5.40だった。

 今季最下位に沈んだ西武も候補は多い。その1人が20歳の羽田慎之介投手だ。身長191センチの左腕は八王子高から2021年ドラフト4位で入団。1軍デビューの今季は9登板(16回1/3)で1勝3敗2ホールド、防御率2.76。和製ランディ・ジョンソンとも称され、今オフにエンゼルスに移籍した菊池雄星投手が自身のX(旧ツイッター)で、「日本人左腕最速を更新するのは彼だと思います」と太鼓判を押したほどだ。

 他にも2021年育成ドラフト3位の菅井信也投手は今年6月に支配下昇格。8登板(24回)で1勝2敗1ホールド。2軍では14登板(12先発)で3勝、防御率2.72をマークした。“新人王候補”の投手は多い。来季はどんな投球を見せるだろうか。

(Full-Count編集部)

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