ソトがメッツ入団会見「多くの愛を示してくれた」 大谷超え15年1166億円に感謝
ド軍と大谷の10年1014億円を超えてメジャー史上最高額
メッツと15年契約を結んだフアン・ソト外野手は12日(日本時間13日)、本拠地シティフィールドで入団会見を行った。15年総額7億6500万ドル(約1166億円)のプロスポーツ史上最高額。本拠地用の白のユニホームに袖を通すと、拍手に包まれた。「メッツの一員にしてくれた(オーナーの)コーエン家に感謝したい。この場所にいることができて、そしてファミリーの一員になることができてうれしい」と笑顔を浮かべた。
FA市場の目玉となった今オフは、ヤンキースなどとの熾烈な争奪戦に。FAとなってからは、ヤンキース選手とは誰とも話さずに新天地を決めた。メッツを選んだ理由について、「メッツは素晴らしい球団。彼らがここ数年で成し遂げたことは、勝ち続けて王朝を育て上げようとする能力を備えていることを示している。それは一番重要なことの1つ。反対側から見てきたことはアンビリーバブルだ」と話した。
メッツとの契約は、昨オフにドジャースと大谷翔平投手が結んだ10年総額7億ドル(当時1014億円)を超えた。「私のためにどうすれば快適な環境を作れるかという面で、(メッツは)私に多くの愛を示してくれた。私がとても感心させられた点の1つがそれだ。私の周りにいる人たちや家族への扱い方についてもそう。私に示してくれたこと、そして家族に対して何をしてくれるのかということに感心させられた」と表情を緩めた。
会見にはスティーブ・コーエン・オーナーとデビッド・スターンズ編成本部長、代理人のスコット・ボラス氏が出席した。コーエン氏は「メッツにとって重要な日だ。信じられないほどワクワクしている。簡単なプロセスではなかった。メッツの将来にワクワクしています。レッツゴー・メッツ」と声を弾ませた。そのコーエン氏の自宅に招かれたというソトは「とても素敵だったよ。フッフッフッフ。本当にいいお家だった」と含み笑いで“豪邸”ぶりをうかがわせた。
26歳のソトは19歳だった2018年にナショナルズでメジャーデビュー。2020年には打率.351で首位打者に輝いた。パドレスからヤンキースへ移った今季は自己最多41本塁打を放ち、打率.288、109打点。出塁率.419、OPS.988を記録し、チームのリーグ優勝に大きく貢献した。通算成績は936試合で打率.285、201本塁打、592打点。936安打、OPS.953となっている。