覚悟していた現ドラ移籍…右腕が語る“瞬間” 食事中に察した着信「あ、自分だな」
広島時代と同じ背番号41に「サインするとき変わらないので良かった」
現役ドラフトで広島からヤクルトに移籍した矢崎拓也投手が19日、都内の球団事務所で入団会見を行った。来季がプロ9年目を迎える29歳は、「率直に驚いたという表現が正しいのかな」と指名を受けた際の心境を明かした。
トレーニング前に食事を取っているときに電話がなった。「その日に(現役ドラフトを)やっていることは知っていたので『あ、自分だな』というのが一番の印象です」。電話口で、ヤクルトへの移籍を告げられた。常に冷静な右腕だが、自身を取り巻く状況が一変したことに「トレーニングしている場合じゃないなって」と驚きを隠せなかった。
昨季は54登板で24セーブを挙げており、新天地でも貴重な中継ぎの一員として期待がかかる。守護神については「決めるのは僕じゃない。目の前の仕事を全うできない限り多分そこはないと思うので、あまり考えていないですかね。とにかく自分のできるベストを尽くしたい」とあくまで自然体で挑む。
初めてのピンストライプのユニホームに「知り合いに縦縞が膨張するのではとバカにされたので似合っているといいなと思います」と笑顔。背番号は広島時代と同じ41に決まり「変な話、サインをするときに変わらないので慣れ親しんで良かった。あとは道具も変更がなくて使いやすくてよかったな」と前向きに語る。救援防御率リーグワーストの3.04に沈んだチームに、矢崎が新風を吹き込む。
(町田利衣 / Rie Machida)