高すぎる385億円の要求で…よぎる昨年の“悪夢” 去就不透明な15勝右腕に指摘「とても困難」

オリオールズからFAとなっているコービン・バーンズ【写真:ロイター】
オリオールズからFAとなっているコービン・バーンズ【写真:ロイター】

オリオールズからFAとなったバーンズは385億円を要求

 ブレイク・スネルがドジャース入りし、エンゼルス・菊池雄星、オリオールズ・菅野智之ら先発投手市場が早く動く中、目玉の右腕の去就が見えない。オリオールズからFAとなったコービン・バーンズの新天地は決まっていない。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は高すぎる要求が理由の一つと見ている。

 30歳のバーンズはブルワーズ時代の2021年に11勝5敗、防御率2.43で最優秀防御率に輝くと、翌年は12勝8敗、リーグ最多243奪三振。4年連続で2桁勝利を達成した。オリオールズにトレードで移籍した今季は自己最多15勝9敗、防御率2.92とエースとして活躍した。

 フェインサンド記者は「彼もスコット・ボラス(代理人)の顧客です」とMLBネットワークの番組に出演した際に言及。ボラス氏といえば、時間をかけて大型契約を勝ち取ることで有名だが、その分開幕直前まで決まらないケースも。同記者によると、バーンズ側の要求は2億4500万ドル(約385億円)だという。

 ブレーブスからFAとなりヤンキースと契約したマックス・フリード投手は8年総額2億1800万ドル(約342億6100万円)。ジャイアンツはバーンズに興味を示したが、「オファーに金額があまり迫ることはなかった」。他にもブルージェイズなどが興味を示していると明かしたが「7年契約で、平均年俸が3000万ドルを超える金額を投入することに抵抗がない球団を探すのは、現在はとても困難なこと」と厳しい見方をした。昨年度はスネルやジョーダン・モンゴメリーらがことごとく契約が見つからなかった。ボラス代理人としては、昨年の二の舞にはなりたくないところだ。

(Full-Count編集部)

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