7900万円に見向きもせず…同僚のために出来高捨てた男 6年前の行動に元MVPが敬意

ヤンキース時代のCC・サバシア【写真:Getty Images】
ヤンキース時代のCC・サバシア【写真:Getty Images】

サバシアは出来高の155イニングまで残り7も…6回に報復死球で退場に

 今年1月の米殿堂入りが期待されているCC・サバシア氏のかつての行動が話題になっている。同僚を守る行為で投球回に2回足りずに出来高50万ドル(約7900万円)を失った。その行為に当時ヤンキースで同僚だったアンドリュー・マカッチェン外野手は「この件で、彼のことをさらに尊敬するようになったんだ」と振り返った。

 サバシアは2018年9月27日(日本時間28日)のレイズ戦に先発。この日、7回投げれば、シーズン155回に到達し50万ドルの出来高がもらえるはずだった。しかし、5回に同僚のロマインが頭部付近にビーンボールを浴びた直後の6回。先頭スクレに与えた死球が報復と判断され、退場処分となった。

 11点の大量援護をもらっており、7回投げ切ってもおかしくなかったが、チームメートのために退場を選んだ左腕。「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家ロブ・フリードマン氏が自身のX(旧ツイッター)に当時を振り返り投稿した。

 この投稿にチームメートだった元MVPのマカッチェンがリプライで反応。「その時すでにCCを尊敬していたよ。この件で、彼のことをさらに尊敬するようになったんだ」とコメントしていた。同年オフの報道によると、ヤンキースの計らいにより、足りなかった2回分が認められサバシアには出来高が支払われたという。サバシアの見せた“男気”を球団も意気に感じたようだ。

(Full-Count編集部)

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