少年野球でも必要な「目の強化法」とは? 首位打者サポート専門家が勧める“簡単トレ”

スポーツビジョントレーナーの野口信吾氏【写真:伊藤賢汰】
スポーツビジョントレーナーの野口信吾氏【写真:伊藤賢汰】

日本ハム・松本剛らをサポートするトレーナーの「ビジョントレーニング」

 相手投手の投球を見る、守備で打球を判断するなど、野球というスポーツにおいて重要な要素の1つが「目のパフォーマンス」だ。プロ野球でも体の“衰え”が原因で現役を引退する選手がほとんどだが、動体視力の低下というのも一因となる。長く野球を続けていくためにも、少年野球の段階から目を鍛えておくことが重要。小学生でも取り入れられる「目の鍛え方」を、スポーツビジョントレーナーの野口信吾さんが紹介する。

 試合前に親指を近づけたり、遠ざけたりしながら目線で追う選手の姿を見たことがあるだろう。打つ、投げる、守る、全てのプレーで目のパフォーマンスは大切だ。子どもは6歳ぐらいをメドに目の機能が大人と同じになると言われており、早期からビジョントレーニングを取り入れておきたい。

 遊びながら目を鍛える方法を伝授するのが、2022年に首位打者のタイトルを獲得した日本ハム・松本剛外野手らをサポートする野口さん。例えば、ボールに書かれた数字を読み取る遊び。2人1組で1人はボールに好きな数字を書いて相手に投げる。ボールを受け取る人は数字を読み上げながらキャッチする。ボールの見極めに必要な動体視力につなげることができるという。

目のストレッチを実演する野口氏【写真:編集部】
目のストレッチを実演する野口氏【写真:編集部】

 また、1人でも可能なビジョントレーニングもある。“目のストレッチ”だ。まず、片手の親指を立て、目の高さまで持っていく。そして、親指からは目を離さずに首を左右に振る。次は、その親指を横に向けて腕を目の高さまで上げ、同じく親指を見つめたまま首を上下に動かす。

 目の筋力が上がることで、1点を凝視しながらその周辺部分を見る「周辺視」も鍛えられる。技術やフィジカルと同時に、目のトレーニングにも意識を置いて継続的に鍛えていくことで、野球のパフォーマンスは上がっていく。

(First-Pitch編集部)

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