開幕間近、ドラ1に分かれた“明暗” 驚異の“隠れ首位打者”も…4球団競合左腕は登板ゼロ

楽天・宗山塁、ロッテ・西川史礁、中日・金丸夢斗(左から)【写真:町田利衣、小池義弘、栗木一考】
楽天・宗山塁、ロッテ・西川史礁、中日・金丸夢斗(左から)【写真:町田利衣、小池義弘、栗木一考】

西川と宗山がオープン戦で活躍

 28日の開幕戦に向けて、各球団の新戦力に期待が高まっている。注目のドラフト1位ルーキーでは、オープン戦で野手が存在感を示す一方、投手は出遅れており、明暗が分かれる内容となった。

 強烈なアピールを見せているのが、ドラフトで2球団が競合したロッテの西川史礁外野手。オープン戦では14試合で16安打、6打点。規定打席には到達しなかったが打率.410とオープン戦の“隠れ首位打者”で、OPS1.018と鮮烈な印象を残してきた。

 東京六大学野球で通算118安打を放ち、5球団が競合した楽天の宗山塁内野手も、存在感を発揮してきた。打率.231ながらも15試合でチーム最多の56打席に立ち、守備でも軽快な動きを披露。着実にプロでの経験を重ね、開幕スタメンの座も見えている。

 一方で、苦戦が目立つのは投手陣だ。4球団が競合した中日の金丸夢斗投手、ヤクルトが「一本釣り」に成功した最速160キロの中村優斗投手は、ともにオープン戦で登板がなく出遅れている。

 4人は昨年3月に「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」で侍ジャパンのメンバーに抜擢された。昨年のドラフト会議でも注目を集めたが、スタートでは明暗の分かれる春となった。

 他に投手では、阪神の伊原陵人投手は2試合に先発し、防御率3.12。オープン戦初登板は4回無失点と好投するも、2試合目は5回途中を3失点と課題も見えた。DeNAの竹田祐投手はオープン戦は1試合のみで、2回2/3で6安打を浴びて2失点。2軍戦では左脚に打球直撃という不運にも見舞われた。

 西川と同じ青学大から入団した広島の佐々木泰内野手は、オープン戦3試合で打率.250をマークしていたが、無念の負傷離脱。オリックスの麦谷祐介外野手は12試合で打率.261。代走や守備固めを含め、1軍生き残りへアピールを続けた。

 2005年から2024年までの20年間、両リーグの新人王は投手が圧倒的に多く、40人のうち31人を投手が占めた。オープン戦で好調の西川や宗山ら、野手から新人王が飛び出すのか。開幕後のプレーが楽しみだ。

(Full-Count編集部)

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