星稜・服部が衝撃の147キロ&1失点完投 作新学院は初の決勝進出、中学軟式春の全国大会

自己最速147キロをマークした星稜中・服部【写真:橋本健吾】
自己最速147キロをマークした星稜中・服部【写真:橋本健吾】

服部の力投で公立の強豪・上一色中を破る…全日本少年春季大会・準決勝結果

 岡山県で開かれている中学軟式野球の全国大会「文部科学大臣杯 第16回全日本少年春季軟式野球大会ENEOSトーナメント」は25日、倉敷マスカットスタジアムで準決勝が行われた。第1試合では連覇を目指す星稜中(石川)が4-1で上一色中(東京)を下し、第2試合では作新学院中(栃木)が15-1で相陽クラブ(神奈川)に勝利した。

 星稜中は3回に8番・小山泰冴外野手(3年)、9番・綿貫優雅内野手(3年)の連続三塁打で先制すると、続く1番・服部成投手(3年)の左犠飛でこの回2点を奪った。5回にも相手失策で1点を追加。投げてはエース兼主将の右腕・服部が自己最速を更新する147キロの直球とスライダーを交え、4安打10奪三振1失点で完投した。

 2年連続で決勝進出を果たした五田祐也監督は、「服部は後半から気温が上がったこともあり、調子良く投げてくれた。子どもたちには最高のプレーができるよう決勝も準備させたい」と語った。エース・服部は2回戦で148キロを計測していたが「あれはちょっと納得できていない(笑)。自分のなかでは今日の147キロが最速だと思っています。皆が繋いでくれてマウンドに立てている」と胸を張った。

15得点の猛攻で初の決勝進出を果たした作新学院中【写真:奥田泰也】
15得点の猛攻で初の決勝進出を果たした作新学院中【写真:奥田泰也】

 作新学院中は序盤から打線が爆発。初回2死三塁から4番・西原壮雄捕手(3年)、5番・上野羅唯外野手(2年)の連続適時打で2点を先制。2回にも5本の長短打を放ち4点を追加した。その後も打線が好調で、終わってみれば16安打15得点。投げては5人の継投で相陽打線を6安打1失点に抑えた。

 春の全国大会では初の決勝進出を果たした増渕洋介監督は「選手たちは落ち着いて戦ってくれた。昨夏は星稜さんに敗れている。先輩たちの思いもぶつけたい」とリベンジを誓った。決勝戦は26日、同球場で午前9時から開催される。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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