佐々木朗希が陥った「6.17」 米記者紹介の“絶望数値”…IL入り前から苦戦が続く1年目

ドジャース・佐々木朗希【写真:ロイター】
ドジャース・佐々木朗希【写真:ロイター】

30投球回以上でxFIPとBB%はメジャーワースト2位

 厳しい数字が並んだ。ドジャース・佐々木朗希投手が13日(日本時間14日)、「右肩インピンジメント症候群」のため15日間の負傷者リスト(IL)に入った。佐々木がIL入りするのはメジャー移籍後初。今季は8先発で1勝1敗、防御率4.72を記録しているが、表面上には現れないデータに識者も注目している。

 佐々木は前回9日(同10日)のダイヤモンドバックス戦で4.0回を投げて5失点で降板。奪三振は自身初めてゼロに終わった。この日の試合前の会見で、デーブ・ロバーツ監督は症状について「精査中」としたものの、試合開始30分前にIL入りが決定。試合後には復帰までのタイムラインも設定しないと語り、長期離脱の可能性が高くなった。

 メジャー移籍前から高い注目を集めて来た“逸材”。米20球団による大争奪戦も展開され、開幕前の有望株ランキングでは主要媒体でいずれも1位とハードルは否応なく高かった。しかし、開幕から見せる姿は、ロッテ時代に君臨した支配的なものではなく、ギリギリの投球が続いていた。それを証明するデータがある。

 地元メディア「ドジャース・ネーション」のダグ・マッケイン記者は佐々木のIL入りが決まると、「ロウキ・ササキは30回以上投げた投手で、以下の成績を残している」と綴り成績を紹介した。

防御率 4.72(100/133)
FIP 6.17(130/133)
xFIP 5.67(132/133)
OBA .225(39/133)
K% 15.6(116/133)
BB% 14.3(132/133)

 39回以上の選手では防御率などでいずれも下位。特に投手がコントロールできるとされる、奪三振・与四球・被本塁打の3要素から算出する疑似防御率「FIP」はまさかの6.17。佐々木自身の投球内容は防御率6点台に相当すると見られている。果たして、今回の離脱を機に故障が癒えた暁には、期待されるエースの投球を披露できるだろうか。

(Full-Count編集部)

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