大谷翔平は「刺激を与える存在」 消滅危機を乗り越え…野球少年にもたらす「影響力」

ロサンゼルスの「サンセイ・リトルリーグ」
ドジャース・大谷翔平投手の存在が、ロサンゼルスの野球少年に大きな影響を与えている。米放送局「スポーツセントラル・ロサンゼルス」は16日(日本時間17日)、公式X(旧ツイッター)に地元リトルリーグの会長のコメントを投稿している。
ロサンゼルスにある日系「サンセイ・リトルリーグ」のジェイソン・ムライ会長は「コロナ下ではまったく試合をしていなくて、戻ってきたときは子どもたちが100人程度しかいませんでした。(コロナに)大打撃を受けて、リーグが存続できるかさえ分かりませんでした」と説明。コロナ下でリーグ消滅の危機に陥っていたことを明かした。
そんな状況で2023年オフに大谷がドジャースに移籍。ムライ会長は「誰もがショウヘイのことは分かっていました」と話し「アジア人の子どもたち、特に日本人の子どもたちには刺激を与える存在だと思います。非常に活躍しているのをテレビで見るのは、我々に励みを与えてくれる」と大谷のドジャース加入が及ぼす影響に言及した。
同リーグは、戦後の日系人の子どもたちに野球ができる場所を提供するために創設し、65年がたつという。1920年頃に米国に渡った日本人を一世とし、創設時の子どもたちが「三世」だったことで「サンセイ・リトルリーグ」の名称となったそうだ。
リーグの今後について問われたムライ会長は「ただただ続いてほしいです。我々の根幹にある価値観を代表する存在であり続けたい。社会性とフェアプレー、責任感、そして懸命に努力するという価値観です」と強調していた。
(Full-Count編集部)