前田健太は「カブスを助けてくれる」 3Aで4失点も…米記者が見た“復活の可能性”

マイナー契約後初登板も2回4失点
苦しいスタートとなったが、少なからず期待の声もある。タイガースを退団し、カブスとマイナー契約を結んだ前田健太投手が17日(日本時間18日)、3Aで初登板するも2回4失点と不安定な内容だった。それでも地元メディアからは「かつては球界屈指だった」と今後の可能性を報じた。
前田は7日(同8日)にタイガースに放出され、16日(同17日)にカブスとマイナー契約を締結。傘下3Aアイオワの一員として、本拠地で行われたツインズ傘下3Aセントポール戦に先発した。
立ち上がりから死球と中前打で無死一、二塁とし、3人目に適時二塁打を浴びて1死も奪えないまま先制点を献上。さらに犠飛、適時二塁打で初回に4失点を喫した。2回にも2死から二塁打を浴びて得点圏に走者を背負うが、なんとか無失点で切り抜け、この回で交代。2回で56球を投げ、4安打3四死球4失点、防御率18.00という苦しい内容。最速は89.9マイル(約145キロ)だった。
この投球内容を3Aアイオワの地元紙「デモイン・レジスター」は「この元スターはプリンシパル・パークで行われたカブス傘下アイオワ・カブスでのデビュー戦で打ち込まれ、まだもう少し(首脳陣を)納得させなければならないことがはっきりした」と報じた。「マエダは2イニングしか持たなかった」としつつ2回に関しては「無失点と(初回より)ずっとうまく行った」と一定の評価をした。
さらに公式戦での登板はタイガースに所属していた4月29日(同30日)以来だったことにも触れ、「マエダは試合勘が鈍っていた可能性がある」と指摘。カブスはエース格のジャスティン・スティール投手が左肘の手術で今季絶望となり、今永昇太投手も太もも裏を痛めて負傷者リスト入りするなど、先発不足が課題。このため日米通算165勝の前田に「それでも、かつて球界屈指の投手だったこの右腕がカブスを助けてくれる希望はある」とし、復活の可能性に期待を寄せた。
(Full-Count編集部)